今年は、『忘れられた日本人』等、多くの著作を残した民俗学者・宮本常一の生誕100年にあたります。宮本常一は1961年(昭和36)からその生涯を終える1981年(同56)までの20年間を府中市に住み、府中市史の編纂など、府中市の文化事業にも貢献しました。また、近年、宮本に対する研究や再評価が進み、全国的に多数の宮本ファンを生み出しています。
本展は、府中市郷土の森博物館開館20周年を記念し、日本各地に多大な業績を残した宮本常一の足跡を、ゆかりの品々とともに市民をはじめとする多くの人たちに紹介することにより、地域のアイデンティティ再生に向けた宮本の情熱に触れていただくことのできる企画となっています。
直筆原稿や柳田國男・渋沢敬三等に宛てた書簡類を初公開するとともに、昭和20年代から40年代後半にかけて宮本常一自身が撮影した日本各所の写真をパネルで展示します。また、府中市に関連するものとして、大国魂神社の太鼓や民家調査に際し作成した台帳・図面なども出展します。
宮本常一は自らの足で日本全国を訪ね歩き、そこで生活する人々の生の声を聞き、すでに失われつつあった古き日本の姿を膨大な著作に記録しました。
そこには、現代の私たちが失くしてしまったものが豊かに記されています。私たちが忙しさに追われ見失ってしまったものを、宮本常一の世界をとおして探索してみませんか。
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