「『下北線路街』全面開業お披露目会」

- 「シモキタ線路街プロジェクト」全面開業に先立ち、
NANSEI PLUSミニシアター「K2」で開催された「お披露目会」 -
 
           左から小田急電鉄星野社長・保坂世田谷区長・柏下北沢商店連合会会長                   @2022//27
 
小田急電鉄星野晃司社長挨拶

 小田急電鉄株式会社星野晃司社長が感謝の言葉を述べ、全面開業となった下北線路街について熱い思いを語った。

 「線路街は、6つの個性豊かな商店街を持ち、音楽や演劇などの文化の街として昔から知られる個性的な下北沢エリアと、また別の顔を持つ東北沢エリアと世田谷代田エリアから成り立っており、多様性に富む魅力的なエリアで他になかなか類を見ないという思いがいたします。

 開業して終わりではなく、これからがスタート。地元の方々と協力しながら、さらに魅力的に街を成長させていくことこそが、テーマとして掲げてきた支援型開発の神髄です。

 世田谷区の方々、地域の方々、京王電鉄さんともいっしょにワンチームとなって、シモキタの持つ多様性という魅力をさらに引き出して後世に伝えていきます」
   ◆保坂展人世田谷区長祝辞

 再開発というとどこでもよく見かける平凡な街になりかねないが、今回の開発は地域や住民といっしょにつくりあげた小田急電鉄の掲げる「支援型開発」が功を奏したと祝辞。
 「『シモキタらしさ、自分らしさ』をコンセプトに、下北沢の雑居性や何が出てくるかわからない路地文化など、さまざまな価値が混ざり合って、さらに街に線路街の各施設が価値を投げ返すような、言わば互いの化学反応が起きてくるような都市デザインがなされ、地域と密着したこの「街のつくられ方がたいへん貴重なことで、大変感慨深い」


◆柏下雅康北沢商店連合会会長祝辞

 「下北線路街プロジェクト」により3つのすばらしい点があった。1点目は、線路が地上時代の下北沢には「開かずの踏切」があり、線路によって街が分断されていた。地下化したことにより南北が一つになった点。2点目は、下北の個性を活かし、発展させたことで導線が広がり、多くの人に下北の新たな魅力を発見してもらえるようになったこと。3点目が、区と小田急、さらには京王電鉄と商店が一つのワンチームとなった、これまでにない成果。
 今後もチームが一丸となっていっしょに取り組んで、下北沢をさらにすばらしい街に成長させるとの意気込みを語った。
   
 お披露目会の最後に、線路街の最後の完成となり、28日開業の、アートギャラリー「SRR Project Space」広場「ののはら」、園芸ショップ「ののこや」の現地説明が行われた。 、  広場「ののはら」(写真 @2022/5/27)
 植樹を通じて木々を育てていく「木立エリア」で、さまざまな草花や木々に囲まれのんびりと自由に過ごせる「原っぱエリア」、土づくりや苗木を育成する「圃場エリア」で構成される。
 都心の駅前にはない、新しい風景になることを期待しているという。

園芸ショップ「ののこや」
 地域で採れたハーブとハチミツを使ったハーブティーのティースタンドと園芸関連の物販を行っている。

※ 「ののこや」は、「ののはら」をはじめ、シモキタ線路街全体の緑の植栽を管理する「一般社団法人シモキタ園藝部」の拠点にもなっている。同団体は、緑を増やしたいという地元のメンバーでつくられた団体で、まちのみどりを守り育てる方法を学ぶスクール「シモキタ園藝學校」も開校している。シモキタ園藝部には地元民でなくても入部できる。
 

 アートギャラリー「SRR Project Space」は、若手アーティストなどによる活動の支援を目的とした、下北沢と親和性の高いアートに着目した施設。ギャラリーは2棟あり、どちらも無料で見ることができる。
 1棟は中に入ることができる体感型のギャラリー。
 もう一つは、外からショーウインドー的に見るタイプ。夜はライトアップされる。
 
 NANSEI PLUSの最後の施設がオープンすることで、全下北線路街の施設が全面開業することになる。空き地から始まり、13の個性豊かな施設が次々に誕生し、下北の新たな顔をつくってきた。
 星野社長:「これで終わりではなく、ここからがスタート」
 
     

















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