アバター(分身)ロボットで美術館鑑賞 
           
           「足を運ぶことができない人にも美術館展覧会に鑑賞機会を」。 
           箱根ガラスの森美術館岩田館長は「アバターロボットで美術館鑑賞」オファーに期待感を述べた。 
           毎日新聞9月22日号、ANAホールディングのスタートアップ企業「アバタリン」深堀CEOとの対談で、深堀CEOの提案に館長はそう応えた。 
 
           「ロボットで美術館鑑賞」の仕様は、 
          鑑賞時遠隔操作で動作するロボットの隣に美術館学芸員が立ち常にコミュニケーションが取れる、 
          ゲームのような仮想空間ではなく“リアル”、 
          作品の二次元画像をホームページで見るのとは異なり「実感」ができる、 
          といった内容。 
 
           深堀CEOが示した発想の原点は自身の航空業務の経験。 
           北アフリカ諸国の病院を担当しているイタリアのある医師が実際に旅客機に乗れる人は少数で制限がある現状に「移動の制約がなければもっと診れるのに」と語るのを聞き、「あらゆる人にモビリティの権利を」、と考えたことに始まる。 
 
           対談で岩田館長は、送信される画像の質・鮮明度、遠隔操作する人のスキル、利用者一人にロボット一台・学芸員一人などコスト高といった懸念点にも触れた。 | 
         
      
     
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