「ロマンスカーミュージアム」4月26日オープン

小田急電鉄初めてとなる屋内常設展示施設が海老名駅に
 
  ロマンスカーギャラリー(イメージ)

 【写真上右】挨拶をする山口広報部長 【写真上右】想いを語り挨拶する高橋館長
 【写真下上から順に】まくらぎディスタンス案内板、LSE運転シミュレータデモンストレーション、 ヒストリーシアターのモハ1  : 
5点いずれも2021年3月26日

 

 小田急電鉄初の屋内常設展示施設「ロマンスカーミュージアム」が、小田急線海老名駅隣接地に4月19日オープン。

 海老名は元々「海老名電車基地」があり、退役した車両の一般公開や現役駅員による解説・案内などのコンテンツで人気の「ファミリー鉄道展」が行なわれてきた。

 オープンに先立って3月26日内覧会では、山口淳広報部長が、
 「地域の人々とのコミュニケーション施設という点にも期待しております。近隣施設と協調して街の賑わい創出にも寄与できたら」と挨拶。
 また、展示されている5種のロマンスカ(SE,NSE,LSE,HiSE,RSE)全て、運転士を務めた経験を持つ高橋孝夫館長は、
 「"世界がわくわくするまちづくり"をコンセプトに、お客様の当たり前の日常、笑顔づくり=人と場を繋いだコミュニティに取り組んでまいりました。このミュージアムでもお客様にわくわくしてもらえるような企画運営に務めたい」と意気込みを語った。

 内覧でまず目についたのが「まくらぎディスタンス」。他者との距離感に2mの枕木距離感を引用した感染症罹患予防案内板。
 その先で待ち受けているのは「モハ1」と呼ばれる創業当時の車両。今のイメージカラーと異なり、茶色く、木目の暖かい色味が印象的。
 壁面に映し出されるショートムービーでは、タップダンスとジャズの音色に乗せて特急ロマンスカーの誕生と進化が描かれる。何故、タップダンス?ダンサーの足で刻まれる軽快なタップ音が車両走行時の弾む音に重なり、楽しませる。

 ロマンスカーギャラリーにはこれから退任してくるであろう車両たちの迎え入れにも備えて5種の車両が並ぶ。「未来へ向かって変化・成長していく」という想いも込められているようだ。

 子どもの頃眺めていたHiSE,RSEを再び目にすると、大人だからこそ去来する懐かしさと愛おしさの感動があった。大人がわくわくするのだから、子どもが興奮しないわけがない。2Fに進むと車両をイメージしたキッズパーク。ボールプールやままごと、工作など、年齢に合わせた遊びや、作った紙電車をそのままキッズジオラマで走らせることができる。

 奥には巨大なジオラマ空間が広がり、壁面には彩変わる天空のプロジェクションマッピング。新宿駅から箱根までの沿線を精緻に再現したジオラマが、それぞれの街並みを魅せてくれる。随所に遊び心の詰まった動くジオラマだ。

 ロマンスカー運転のシミュレータで体験できるコーナーもある。有料で、当日抽選で利用の可否が決まるそう。LSEの運転台で実際に使用されていた機器を使い、ロマンスカーの最終走行時に撮影された実写映像が体験者の操作に合わせて変化していく。この日は、現役ロマンスカー早川運転士が特別出張してデモンストレーションに登場。その早川翼さんは2018年7月10日に「はこね号」として定期運行の最後を迎えたLSEの、新宿〜箱根定期運行時にラストランを担当した方である。YoutubeやTwitter上に多くのファンによる動画やレポートで「こんな素晴らしい対応はなかなかない」「小田急はやはりすごい」と紹介されている。現在の制服と帽子を纏った姿で「しんこーうっ」という声とともに運転。表示盤の見方や、走行時のポイント、心掛けていることなどを紹介した。「何事があっても焦らないこと」が、運転の心得だとか。

 館内にはあたらしく小田急グッズショップのTRAINSがオープンし、館内限定や開業記念の商品を多数発売開始する。まちゆく人が気軽に立ち寄れるカフェも併設。ロマンスカーで提供されていたメニューを含め、沿線食材を取り入れたメニューが多数出される。

 来館予約はロマンスカーミュージアムWEBサイトより4月1日12時から受付開始。


















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