「GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画へ
 
 (2020年11月28日)
 【開催趣旨】
 いまや世界共通言語となった日本の漫画=MANGA。その起源には、様々な説があります。本展では印刷文化が発展した江戸時代の諷刺表現である戯画を、現代日本で認識されている漫画的な表現の出発点としています。幕府の改革、幕末の動乱、近代化、社会の矛盾や事件、庶民の日常など、浮世絵の「戯画」は様々な事柄を時にユニークに、時に辛らつに伝えました。そして明治になり、新聞や雑誌など近代的ジャーナリズム媒体の誕生と共に「戯画」は挿絵へ、そして漫画へと姿を変え、漫画雑誌が刊行されるに至り、大衆が楽しめる新しい絵画表現として確立しました。

 【本展】では、文字絵、首ひき、遊び絵影絵、勢力の対決図を描く合戦絵など、江戸時代の浮世絵版画から明治・大正時代の諷刺漫画雑誌、昭和戦中期の子ども漫画等、日本の漫画の変遷など321点が展覧。


【新型感染ウィルスのこの時代に?】
 全国的に麻疹が大流行し、麻疹の病原を退治する絵やその療治良いもの悪いものなどを紹介した錦絵が人気を集めた。その中のひとつ。
◎歌川芳盛「諸人麻疹退治之図(1862文久2年7月)」
 [説明] 猛暑をふるう巨大な麻疹の化物を様々な商売の人が叩きのめしている。女郎と芸者は客の激滅に怒り、船頭と風呂屋も商売上がったりだ。病人を運ぶ駕籠屋と治療をする医者は商売繁盛のため止めに入っている。


 幕末に来日したイギリス人のチャーチル・ワーグマンは1862年文久2年、母国の諷刺画雑誌「パンチ」をまねて、「THE JA P AN P U N C H」を横浜な居留地で創刊。西欧からの影響と雑誌ブームの始まり。
 続く荒唐無稽な面白い絵それらを掲載するポンチ絵の本。本格的な子ども雑誌1924年創刊「子供パック」。
横山隆一「フクちゃん」「江戸っ子健ちゃん」、田河水泡「のらくろ」などの漫画も。

会 期 2021年1月24日(日)
 休園日 毎週月曜日 年末年始(12/29(火)~1/1(金)) 1月11日(月・祝)開館 1月12日(火)休館
開館時間 9時30分~17時30分(入館は17:00まで)
会 場 すみだ北斎美術館墨田区亀沢2丁目7番2号
アクセス 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分 JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
料 金
一般1200円、高校生・大学生・65歳歳以上900円、中学生・障がい者400円、小学生以下無料
問合せ すみだ北斎美術館〔TEL:03-6658-8936(9:30-17:30休館日を除く)

















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