カシオペア座の愛人」
田渕 瀬那 次回出演
[ブイラボミュージカルとは]
 2015年結成。オリジナルミュージカルの製作、その人材育成、シニア演劇の活性化、の3本柱を理念に活動。これまでに6本のオリジナル作品を製作。愛に溢れる作品との評価を受けている。

[あらすじ]
 ケーキ屋「エトワール」で働きながらパティシエを目指すホシカは、両親の銀婚式に出すケーキ作りに余念がない。夜でも人より目が利く「猫目の一族」が運営するサーカス団「カシオペア座」は、被差別への復讐を目論んでいる。全く違う二つの世界が接点を持った瞬間、物語が一気に動き出す。
 ブイラボミュージカルが贈る愛のミュージカル!
 
 
会 期 2020年5月20日(水)~5月24日(日)
日 程 5月 20(水)18:30 21(木)14:00★/18:30 22(金)14:00★/18:30 23(土)13:00/17:30★ 24(日)12:00/16:00
  ◎「★」はアフターイベントあり
会 場 六行会ホール(品川区北品川2-32-3)
アクセス 京急新馬場駅北口下車、徒歩5分
 内 容 脚本・演出 滝井サトル  特設サイト http://cassiopeia.v-lab-musical.com
料 金
全席指定席 一般 前売6000円 当日6500円 小学生以下 前売4000円 当日4500円
申込み ・カンフェティチケットセンター
 〔TEL:0120-240-540(平日10:00-18:00) 
   電話にて「田渕瀬那より」とお伝えの上お申し込みください。〕
添付のQRコードを作成いたしました。印刷物からもアクセスしやすくなりますので、よければご活用ください。

 【田渕瀬那よりコメント】
 コンプレックスを武器にして、歌と踊りと芝居の世界——ミュージカルに初進出!
 今、思えば、早生まれだったからだろうか。背の順は一番前、周りの子に混じると身体が小さく、鬼ごっこになるといつも早々にタッチされ、鬼になる。かけっこでは追いつけないので、捕まるとその後ずっとみんなを追いかけて追いかけて、届かない手を伸ばして疲れるばかりだった。
 それでも明るい子どもだったので、小学校では毎日、給食の時間に笑いすぎて椅子から転げ落ちていた。大きな声でよく喋ったからか、少し声が低くなり、可憐なお友達が高い声で綺麗にうたう歌は音域が出ず、「普通女の子は、女の子らしい可愛い声を持っている。自分はなぜ、そうでないのか」と、音楽の時間は内心多少の恥とコンプレックスを感じながら過ごすことになった。アルトというパートができた高学年になって、ホッとしたとともに、自分の声でも気持ちの良い旋律を歌えることに快感を覚えた。
かけっこを含む運動の方はというと、相変わらずずっと一番前か二番目を争う小ささで、逆上がりもできなかったが、学年が1つ上がるたび、こちらもだんだんと「早生まれの差」は埋まってゆき、案外と自分は運動神経がいいことがわかってきた。足の長さが関係するのか、走る速度はともかくとして、体育の成績はずっと良好、跳び箱やマット運動のお手本になったり、組体操など運動会の目玉では、小柄なこともあって却って花形のポジションを務めることもあった。当時たくさんさせてもらった習い事のうち、HIPHOPダンスはこの運動神経にハマったようで、それだけが現在もなお得意なこととしてあげられる。数多ある習い事のうち数少ない「習得したスキル」だ。よかった。お母さん、ありがとう。

 「自分は音域が低く、一般的に女性が歌える部分が歌えない、すなわち『歌が下手である』」のだという認識は20歳を超えても自分の中に根強く残り、引け目には感じていないものの、自分の声はどこかコンプレックスとして捉えることの方が多かった記憶がある。でもそれは、演劇に初めて触れた日々の中で「田渕さんはいい声だから、」と不意に指摘されたことで、いつからか「誰にも代えられない個性だ」と思えるようになった。歌については相変わらず「上手くはない」という認識がつきまとうが、舞台に立つと必ず「声がいい」と言われる。はじめは「そうなの?」「そうなのか」と首を傾げていた私も、「どうも、そうらしい」と思い始めてきた。歌についても、私なりに人前で声を出したって、それはそれで魅力的なことがある、と感じられるようになった。
 高く綺麗に歌うような、そして巧みな技巧を持った声ではないけれど、よく通り、それなりに心地の良い響きを届けられる。踊りも、プロのダンサーではないが、人の目を惹くくらいには踊れる自負がある。遠慮の気持ちも混じりつつ、でもきっと楽しんでもらえる、と思う。
ブイラボミュージカルはハートフルな歌と踊りと芝居の世界。主宰の滝井サトルさんには過去二度出演作で演出をつけていただき、文字の羅列である台本から素晴らしい輝く世界を現前させるマジックを生み出す手腕を目の当たりにしている。「演出家は魔法使いなのだ」と本気で感じた、とても素敵な方が作り出す世界は、小さなお子様も、家族づれも、カップルのデートにも、楽しみやすい作品になるだろう。
 五感をフルに使って刺激を受け取り、たくさんの感情が湧いてドキドキする。脳にも心にも、たくさんのエネルギーを受け、実際に体温の上がる観劇体験。健康寿命にポジティブに作用するというエビデンスも発表されている。いろんな行事やイベントが自粛される、ほの暗い雰囲気の漂うこのご時世ではあるが、一気に吹き散らすような春の嵐を浴びに、ぜひ足を運んでいただけたらと思う。
 自分が長いこと「できないこと」「周囲に比して不器用なこと」として向き合っていたコンプレックスだが、この世界ではひっくり返り、ゆるぎない個性、チャームポイントになる。次の初挑戦はそれを武器にして、老若男女頭を空っぽにして身体ごと楽しめる時間と空間を、皆様にお届けしたい。どうぞ、お楽しみください。

















『マイソフトニュース』を他のメディア(雑誌等)にご案内下さる節は、当社までご連絡願います。
Copyright(c)1999-2020 Mysoft co. ltd. All Rights Reserved.