企画展「芭蕉の書簡・俳人の書簡」
   
【左】「古池や蛙飛び込む水の音」と標記されている庭園奥の石碑  【右】芭蕉が身に着けた黒衣や網代笠(あじろがさ)
 
 俳人松尾芭蕉が1689年に「奥の細道」の旅に出てから330年経過した節目にちなんで、松尾芭蕉ゆかりの地・江東区「芭蕉記念館」では企画展「芭蕉の書簡・俳人の書簡」展を開催(写真右)しています。

 芭蕉の書簡は句空宛て書簡(同館所蔵)など4点。俳人の書簡は芭蕉門を代表する杉山杉風や向井去来らの書簡。 何れも同館で普段は展示しない直筆の書簡で「芭蕉や門人を身近に感じてもらいたい」。

 展示品は他に、松尾芭蕉に関する資料や芭蕉が着用していた袈裟、直筆の字が書かれた紙など貴重な品ばかり。

 敷地内には芭蕉の俳句にちなんだ草木や花、石碑が並存した日本庭園もある。

 石碑に芭蕉の有名な句「古池や蛙飛び込む水の音」がある。 1686年春、芭蕉やその門人40名が集まって「蛙」を題材にした句合わせの中で読み上げられたもので、「芭蕉のすごいところは蛙の鳴き声でなく蛙飛び込むと詠んで、飛ぶ蛙を面白おかしくではなく『静けさを強調する音』として詠んだところ」との記載がある。

 芭蕉が元禄2年(1689年)江戸を出発し、東北・北陸10の諸国を巡って元禄4年に江戸に帰るまでの旅で起こった出来事、詠んだ句などをもとに創作した紀行文が「おくのほそ道」。 これが後に「奥の細道」となった。

■問合せ=03・3631・1448


会 期 2020年4月26日(日)
 休園日 第2、第4月曜日(祝日の場合は翌日休館)
開館時間 9時00分~21時00分
会 場 芭蕉記念館(江東区常盤1~6~3)
アクセス 都営新宿線・大江戸線「森下」駅A1出口より徒歩7分
料 金
大人(高校生含む)200円、中小生50円
問合せ 芭蕉記念館〔TEL:03-3631-1448

















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