「白洲正子のライフスタイル―暮らしの遊び展
 
  東京府出身の随筆家「白洲正子」(写真下)は、日本の美についての随筆を多く発表した人物として知られています。

 骨董、古典文学、能への造詣が深い彼女は、自身の審美眼に適った品々を暮らしに取りいれ、また、文化は「一人一人のその日その日の生活の中にある」と述べ、好きなことを貫き、楽しい時間を探し求め慈しみ、楽しみました。

 彼女の随想のひとつに「好きなことを、何でもいいから一つ、井戸を掘るつもりで、とことんやるといいよ」というのがあります。
    「追求する、井戸を掘るのは、どんなものでもいいでしょう。純粋に好きなこと、追求したいことがいいですね。
 これを、ものになるかどうかという視点で選んでしまうから、いつまでも、自然の摂理を実感できるような深さまで掘り下げていけないのでしょう。
 夢を実現していくために、最も大切なことは、届ける愛の深さです。浅い愛、誰もが届けられる愛であれば、あなたが届ける愛である必要がありませんね。誰にも、届けられないほどの、深い愛にしていくことで、あなたの愛の価値が出てきます。
 今の人間界では、横並びやそこそこで満足していて、その先に進んでいかないケースを多く見かけます。そこから先の追求が、本当に愉しいことなのに、その入り口で止めてしまっていることほど、もったいないことはないでしょう。
 どんな分野の、どんなことでも、深く追求していくと、同じシンプルな真理に到達します。それは、あらゆることに通じるものです。健康であれ、成功であれ、実現していくための原理原則が同じです。
 そして、その真理の方向に、才能、能力をどんどん追求していくと、無限に広がる可能性を感じられることになりますし、独自の境地を切り拓けることになります。
 同じ方向に向けて追求して、同じものになっていかないところが、自然界の素晴らしいところであり、個性がその追求でこそ輝き、最高に美しいものが見えてくるのでしょう。
 人を真似るのと、真理の方向に追求するのとでは、同じようなチャレンジになっても、根源的に別物です。結果が明らかに違ってきます。
 真理を知り、その方向へ追求できるかどうか。
 


 本展ではそのライフスタイルに注目し、愛用の骨董をはじめ、着物やアクセサリー、文具、自筆原稿など、正子の暮らしを彩った選りすぐりのものを、暮らし・おしゃれ・たしなみ・ライフワークといったテーマに分けて紹介。
 あなた自身のライフスタイル見直すよき機会です。

会 期 2019年12月22日(日)
 休館日 毎週月曜日(ただし、11月4日は開館)、毎月第2木曜日
開館時間 10時00分~17時00分
会 場 町田市民文学館2階展示室(町田市原町田4丁目16番17号)
アクセス 小田急線「町田駅」東口から徒歩12分 ほか
観覧料 一般:400円、大学生・65歳以上:200円、高校生以下無料
※20名以上の団体は各100円引き   ※身体障がい手帳等をお持ちの方と付き添いの方は半額
※11月3日、12月22日は入場無料   ※きもの割引:会期中、きものでご来館の方は100円引き
問合せ 〔TEL:042-739-3420〕町田市民文学館 ことばらんど

















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