30年以上にわたり世界各地で鳥の巣を集め、鳥の巣研究家としても活躍している絵本作家・鈴木まもるさんの展覧会。
1986年34歳のときに静岡県下田市に転居以来、野山で見つけた鳥の巣の造形的魅力にとりつかれ独学で巣の研究と収集を始め、『世界の鳥の巣の本』『鳥の巣ものがたり』『鳥の巣いろいろ』などの他、鳥の巣に関する絵本や書籍を多数出版。1998年からは、全国各地で鳥の巣と絵画の展覧会も開催し鳥の巣研究家として知られる。
本展では、『世界の鳥の巣の本』(鈴木まもる著/岩崎書店/2001年)の絵本原画と、鈴木さんのコレクションよりさまざまな視点から描いてきた鳥の巣の実物を展示します。
鈴木さんのことば
「飛行機はもちろん、家や衣服、入れ物、さまざまな生活用具など、昔から人は、鳥や鳥の巣から何かしら触発を受け、真似をしたりしながら、物をつくってきたと思います。物だけでなく、求愛の踊りや歌などさまざまな芸術活動や、〈愛の巣〉〈巣立ち〉などの言葉もあるように、暮らしの中にも、鳥から教わってきたものがあると思います」
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