第1回 新宿演劇祭」


 演劇の町「下北沢」で2月1日〜28日第27回下北沢演劇祭が開催されているなか、3月10日〜12日、新宿新宿文化センターが「第1回新宿演劇祭」を立ち上げる。

 新宿区内5か所にある新宿文化センター「生涯学習館」がここ数年、演劇登録団体に使われることが多くなりその発表の場として開催することになった。

 「1960年代、新宿はアートとハプニングのまちでした。エネルギーあふれる若者たちのアピールは、演劇という形でも、深く、強く、そして衝撃的に形づくられました。そして時代は変わり、現代の新宿は元気がなくなったのか!?いや、そんなことはないはず。様々な小劇場やスペースで、アートは繰り広げられています。その一部を、「新宿演劇祭」として発信していきます。今年はその1回目。新宿に刻まれている演劇の歴史は、新たな時代へと進みます」

会場:新宿文化センター小ホール(新宿6-14-1) 各回定員210名(完全入替制)

チケット購入:新宿文化センター1階チケット売り場 Tel 03-3350-1141
(9時〜19時)

※未就学児入場不可 ※購入後チケットの変更・払戻不可



 【3月10日(金)】 2公演 金曜日通し券3200円
@ 《コロノス》のオイディプス 創造集団g-クラウ
 18時開演(17:30開場) 料金2000円(学生割引あり) 

 実の父を殺め、実の母と通じ、その咎でテバイを追放となった盲目のオイディプス。娘であるアンティゴネと長い放浪の末、安息の地《コロノス》に辿り着く。 オイディプス父娘は呪われた『運命』から逃れようとこの地に望みを託すが、そこには新たな『運命』が。 オイディプスの悲劇とは何だったのか?『運命』とは何かを探る、g-クラウド的ギリシア悲劇。

A 白丁花の蕾 芝居塾
19時50分開演(19:20開場) 料金2500円(学生割引あり)

 4人の女子高校生たち。 彼女たちには、それぞれの悩みがあった。 お互いにお互いを励まし合い、それぞれの道を歩んでいく。 担任の河合先生は彼女たちに伝えた。「悩むのはいいこと。いけないのは、自分から逃げること。立ち止まってもいいから、自分自身と向き合って生きていくことが大事。」作者が亡き祖父への想いを込めた、‘夢’と‘絆’がテーマの、感動青春ストーリー。
 【3月11日(土)】 4公演 土曜日通し券5500円
@ 朱音 殺陣剣武会 刃
12時30分開演(12:00開場) 料金1000円

 全国でパフォーマンスを行い映画・PVなどの映像製作も手掛ける昨年制作した短編映画が各映画祭にノミネートされ2017年1月に主演男優賞を受賞する。その映画「朱音」が今回短編舞台として上演される。 時は平成、何故この時代に剣を、それは昔も今も決して変わらないものがある限りある人生の中で縁があり、出会い学ぶ喜びは人生を通しての宝ではないだろうか。 しかしながら、そう人生も長くはない・今・生きた証を残したい。

A 若者はみな悲しい みけねこ企画
13時40分開演(13:10開場) 料金2200円

 父の死によって腹違いの三兄弟が久しぶりに顔を揃える。 それぞれが思いを胸に、葬儀は滞りなく終わるはずだった。参列者たちの思惑と欲望の裏側で、もう存在しないはずの何かが村中をうろつきだす。 僕らは大人になれるのか?選択肢の限られた成長。だからきっと、若者はみな悲しい。

B 人情噺 文七元結 MACイレブン&夢浅敷
16時20分開演(15:50開場) 料金2000円

 本所の長屋に住む長兵衛は、腕のいいお人好しの左官職人だが、酒と博打に身を持ち崩して借財がたまる一方。これでは年が越せないと、女房のお兼と夫婦喧嘩が絶えず夫婦別れ寸前。 これを悲しんだ一人娘のお久は、家を出て行方不明に。お久の向かった先は、長兵衛が以前壁塗りをした遊女屋の佐野槌。お久は親の借財のために、自分の身を売ろうと佐野槌の女将お駒に懇願するが・・・ さてこの後は? 江戸の人情と心意気が涙と感動を誘う。

C 乾かせないもの 机上風景
19時開演(18:30開場) 料金2500円

 陸軍基地内の居住区で兵士の帰りを待つ七人の女たち。 ひとりの兵士の帰還により、彼女たちのなかでなにかが狂いはじめる。悲しみ、怒り、嫉妬、復讐心。あふれ出す感情が、彼女たちにある決意をいだかせたとき、悲劇はおとずれた。 海外公演でも好評を博した、机上風景の代表作。
 【3月12日(日)】 4公演 日曜日通し券5000円
@ 有元利夫によせて〜バロック音楽の調べとオイリュトミー〜 オイリュトミーの会
12時30分開演(12:00開場) 料金1500円

 オイリュトミーとは20世紀の思想家ルドルフ・シュタイナーによって創始された運動芸術で、音楽や言葉に対応した型を動くことで、それらに内在する響きの世界を空間的に表現して行きます。 この作品では、38歳の若さで亡くなった画家 有元利夫の作品世界を、遺された日記と、妻 有元容子さんの回想を下敷きに、舞台芸術として表現することを目指しました。 フルートとピアノの生演奏をお楽しみください。

A 魔界都市((新宿)) (裸)ミチコイスタンブール
14時20分開演(13:50開場) 料金2000円

 ((新宿))駅に無数にある改札口の、Suicaを押し当てる所には、小さな文字が刻まれている。しかし皆、慌ただしく通り過ぎていくので、折角の計らいに気付く者はいない。後ろの人に急かされていなければ、今度じっくり見澄まして欲しい。「しっかりタッチ」の文字の下にごく小さく刻まれている「この改札を潜るもの、一切の希望を捨てよ」という忠告を。
※((新宿))は観念的都市であり、新宿区とは一切関係ありません。


B Re:スタート あくたぁらふてぇる
17開演(16:30開場) 料金1500円

 昨年、2つの団体が合併して名前新たに始まった「あくたぁらふてぇる」。それぞれの再出発の意味も込めてこの作品をリメイクしてお届けします。ジャンルはコメディSFです。 人生をやり直す「Re:スタート」という力を持った男・柏木裕之が運命に翻弄され、巻き込まれたり巻き込み返したりする。あくたぁらふてぇるによる短編集が今、逆再生する。

C スコノキセキカク 菱路コネクト
19時開演(18:30開場) 料金2000円

 「スコノ、そこにいるのか」 歴史、文字。 それは祈りでしょうか、願いでしょうか、祝いでしょうか、呪いでしょうか、悔やみでしょうか、勇みでしょうか。我々は待っている、この踏み固められてしまった大地のどこかで待っている。我々の声を、表情を、存在を、この大地から抉り出してくれる誰かを待っている。 「クカ、生きようね」

問い合わせ 新宿文化センター(新宿未来創造財団) Tel 03-3350-1141












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