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特別公開あしもとネイチャーワールド
「多摩川にアユが帰ってきた!」
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清流の女王とも呼ばれるアユが普通に泳いでいたかつての多摩川。生活排水の流入等で70年代初めには汚染が進み、アユの姿は見えなくなりました。他の魚や昆虫、野鳥も一部減少し、多摩川の自然は一時危機に瀕したのです。東京都は早急に対策を講じ、下水処理場(今の水再生センター)を設置することで排水を浄化、多摩川の水は復活し、魚も再び増えていきました。但しアユの場合、海で成長し多摩川に戻る生態を持ちます。川沿いに人口が増え、堰や護岸等の障害物がアユの遡上に影響を与えたことも一方のネックになっていたのです。
今、その多摩川で生まれたアユが帰ってきています!大田区調布堰で毎年国交省が調査を行っていますが、今年の数は過去最高で389万尾を数えました。
水の浄化とともに魚道の整備も功を奏したのでしょう。府中はもちろん、さらに上流にもアユは戻っています。
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会場中央に展開する多摩川水族館
そんなアユをはじめとする多摩川の魚たちが水槽に泳ぐ姿を観察できます。すべて多摩川から採集した、今を生きる魚やカニ・エビ・カメなど20種超です。
すっかり自然が再生された多摩川には、こんなに多くの種類がいるのかと、新たな発見を味わう機会となるでしょう。加えて、現在の多摩川で見られる昆虫や野鳥の標本も展示しています。まさにあしもとの自然・多摩川を、再認識してもらえるよう、夏休みの子供対象に、わかりやすく楽しく展示しています。 |
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