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「洪庵、知安、そして鴎外-近代医学のヒポクラテスたち-」
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日本の医療は、世界的に高度な枝術水準にあり、世界一の長寿を誇っています。
小説「赤ひげ診療」の舞台となった小石川養生所をはじめとして、文京の地には、近代医学史にゆかりの人物に関わる足跡や、史跡などが少なくありません。明治政府が、江戸時代まで主流であった漢方医学から西洋医学への伝換を図る過程で、それまで交流のあったオランダやイギリスではなく、ドイツの医学知識や技術を導人するようになったのは、文京ゆかりの医学者が深く関わっています。
そしてお玉が池種痘所に端を発する東京医学校「現・東京大学医学部」や済生学舎〔現・日本医科大学)、そして順天堂医院〔現・順天堂大学〕などから、数多くの医学者を生み出してきました。
こうしたことから現在、文京区は.医療機器会社や製薬会社、医学系の出版社なども数多く所在する“医のまち”となっています。
本年度の特別展では、生誕150年を迎えた森鴫外の記念事業の環として、文豪・鵬外ではなく、衛生学者としての森林太郎の足跡をはじめ、近代医学発展の歴史、さらに"医のまち"文京と、医療・福祉の向上に尽力した若き医学者たちの活躍をご紹介します。
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