萩原葉子〜「出発に年齢はない」〜

   
 ダンスシューズ 愛用の仮面   自作の猫の絵本 萩原葉子 

 人生の大半を過ごし、数々の作品を生み出したここ世田谷の地で、詩人・萩原朔太郎の長女で作家の萩原葉子(1920年〜2005年)の創作活動展。

 両親の離婚後、父方の祖母に育てられた萩原葉子は、父の郷里である群馬県船橋市や世田谷で不遇の少女時代を通ごしました。結婚、出産、離婚の後、評論家の山岸外史の勧めで、第二次「青い花」同人に参加、そこで書いた父の思い出はその後『父・萩原朔太郎』(1959年)として出版され、第1回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
 こうして36歳で作家としての人生をスタートした萩原葉子は、以後『天上の花〜三好達治抄』(1966年、新潮社文学賞、田村俊子賞)、『■麻の家』(1976年、女流文学賞)など数々の名作を発表しました。
 また彼女の活動は文筆だけにとどまらず、40代からはダンス、60代からはオブジェ作りに熱中するようになりました。著書で「『踊る』『作る』『書く』の三つは、私の暮らしに欠かせないものとなった」(『出発に年齢はない』、1990年)と述べているように、ダンスやオブジェは後に個展で発表されるなど、小説、エッセイと並行して多くの人に知られるものとなりました。

 本展では、萩原葉子が取り組んだ「書く」「踊る」「作る」の3つの活動を関連資料によって、「出発に年齢はない」とエネルギッシュに生きた彼女の創作世界をご紹介いたします。
 ※写真:日本経済新聞社提供
平成23年度世田谷文学館常設展第3期
特集萩原葉子〜「出発に年齢はない」〜
会 期 2011年10月8日(土)〜1月29日(日)
 ※個人蔵資料の展示は12月4日まで
休館日 毎週月曜日休館(祝日の場合は翌日休館)
 開館時間 10時〜10時(入場は17時30分まで)
会 場 世田谷文学館1階展示室(世田谷区南烏山1-10-10)
観覧料 一般200円、大高生150円、小中生・65歳以上・障害者100円 ※20名以上の団体剖引あり ※企画展開催中は企画展チケットでご覧になれます
同時開催 企画展「生誕125年萩原朔太郎展」(2011年10月8日〜12月4日)
問合せ Tel.03-5374-9111 FAX.03-5374-9120

















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