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「カリブ海とクナ族のモラ」
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▲1918年のクナ族。服の裾にモラの原形がみえる ▲モラを縫うクナの女性 |
▲魚の潜水艦 |
世界の海の暮らしをその手しごとを通して紹介していく連続企画、“7つの海と手しごと”。
最初に取り上げるのは、パナマのカリブ海沿岸に暮らす先住民・クナ族の「モラ」という民族衣装に施された美しいアップリケ刺繍です。
かつては衣服をまとわず体にボディペインティングをして暮らしていたクナ族ですが、18世紀頃から腰布やサックドレスを身につけるようになり、体に描いていた模様をそのまま布に描いたり、別布を縫いつけたりしたのが、モラの始まりといわれています。
多重アップリケともいわれる手法で縫われた色とりどりの布とおおらかなデザインからは、果てしない海への畏敬の念と、海に遊ぶ自由な想像力、豊漁の祈りと喜びが伝わってくるかのようです。
本展では、モラ研究家である宮崎ツヤ子さんのコレクションから、現地のモラ約50点と写真、映像、立体資料を展示し、クナ族の海の暮らしと手しごとをご紹介します。 |
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