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特別展 アウトローたちの江戸時代
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「当世好男子伝」
国立歴史民俗博物館蔵 |
アウトローとは「OUT LOW」、つまり法から外れた無法者のことです。
江戸時代のアウトローというと、国定忠治(くにさだちゅうじ)・清水次郎長(しみずのじろちょう)などの侠客(きょうかく)、鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)・日本左衛門(にっぽんざえもん)などの盗賊を思い浮カベる人が多いのではないでしょうか。もちろん彼らは紛うかたなきアウトローですが、この他にも江戸時代の戸籍である「宗門人別改帳」(しゅうもんじんべつあらためちょう)から名前を削除された舞暗(むしゅく)や、仕えるべき主君を持たない浪人など、様々なアウトローが各地を巡り歩いていました。
江戸時代後期になると、彼らは江戸幕府の衰退と比例して社会問題化する反面、歌舞伎に登場し浮世絵に描かれるなど、庶民文化の中でヒーローとして取り扱われています。このような現象が起こった時代背景や社会動向
を、様々な資料にあらわれてくるアウトローの姿から手繰ります。 |
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