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140年前の江戸城を撮った男横山松三郎
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横山松三郎(天保9年/1838〜明治17年/1884)は、幕末から明治という日本の転換期にあって、写真や石版、油彩など、西洋から伝来した当時最先端の様々な知識や技術を独自に研究、習得し、多様な芸術表現を試みた、たぐい希な人物です。
干島列島の択捉島で生まれた横山は、幕末期に写真術に興味を持ち、努カの末に習得。上野池之端で写真館「通天楼」を開き、荒廃した旧江戸城や危機に瀕した古器旧物など、歴史に残る数多くの写真を撮影しました。また、写真と油絵を融合させた独自の技法である「写真油絵」を考案するなど、数々の実験的な表現にも挑戦しています。
今年は横山松三郎が旧江戸城を撮影した明治4年(1871)から140年目にあたります。
本展では当時の先端的マルチ・メディア・アーティストであった横山の多彩な作品を通して、激動の時代をひもといています。 |
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