向井潤吉が描いた雨の道、雪の村「雨後・雪意」


 
《宿雪の峡[長野県下水内郡栄村秋山親F]》1983年
 向井潤吉の描く民家の魅力のひとつは、四季折々に見せる日本の美しい風土にあります。
 向井が最初に描いた作品は《雨》(個人蔵)でした。1945(昭和20)年に、新潟県北魚沼郡川口町に疎開していた長女を迎えに行った折に制作したものです。
 それ以降、日本全国を巡礼するように失われゆく風景をたずね歩きました。主な取材地は埼玉、長野県、京都府、とくに好んだ季節は春先(2月〜4月)と晩秋(10月〜12月)でした。そのため雪や雨がそのモチーフに描かれることも少なくありません。
 「雨後・雪意」とは、言い換えれば「雨あがり・雪模様」といった意味です。向井の作品には、しばしばこのように空模様を表す詩的なタイトルが添えられています。

 本展では、向井が描いた作品の中から「雨の道」や「雪の村」をモチーフとした油彩作品を中心にその代表作をご紹介いたします。
会 期 2010年12月4日(土)〜2011年3月2日(月・祝)
休館日 毎週月曜日(ただし祝休日の場合は開館、翌日休館)、年末年始12月29日〜1月3日
開館時間 :午前10時〜午後6時(入場は午後5時30分まで)
会 場 世田谷美術館分館向井潤吉アトリエ館
〒154-0016世田谷区弦巻2-5-1
アクセス ▼東急田園都市線「駒沢大学」駅西口徒歩10分/東急世田谷線「松陰神社前」駅徒歩17分
観覧料 一般200円(160円)、大・高生150円(120円)、中・小生、65歳以上、障害者の方(一般)100円(80円) ※( )内は20名以上の団体料金。中・小生は土・日・祝休日は無料.。障害者で小・中・高・大学生、およぴ障害者の介護者(当該障害者l名に付き、1名に限る)は無料。
 問合せ 世田谷美術館分館向井潤吉アトリエ館 
TEL.03-5450-9581(代表)

















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