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| ベンジャミン･クレーム |
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| 石川道子氏 |
５月８日に日比谷公会堂で行われた「ベンジャミン･クレーム（写真上）講演会」（通訳＝石川道子氏、写真下）の「新しい文明が始まる」と題した内容はどのようなものでしょうか？
ベンジャミン･クレーム氏は1922年生まれの英国人。画家であり､国際雑誌「シェア･インターナショナル」の編集長です。氏の講演内容を理解する前提として宇宙には『霊的に偉大な存在』がある､ということを便宜上でも認識しておく必要があります。
氏によると､生命の進化の過程で､地球上にはまず鉱物界が誕生し､鉱物界からは植物界が生まれ､植物界からは動物界が生まれ､動物界から人間界が生まれたという歴史を経て今日に至ったということです。これは動かし難い事実です。氏は更に､私たち人間界は『霊的に偉大な存在』を生み出し､現在地球上に存在､また他の惑星上にも同じように存在（宇宙人）しているそうです。世の中には「摩訶不思議」という言葉もあり常識では理解できない事実や異様な様に出くわした人も多いと思いますが､氏の講演を聞いてみますとその存在を微かながら感じる面も。氏は､その『霊的偉大な存在』から受けたメッセージを発表し続けているといいます。そしてそれらからのメッセージは､あくまで情報として提供しているのであり､教義や信仰として提供している訳ではない､ということでした。
【 講演の概要 】
―現在は宇宙的に新しい時代に入っている。太陽系は黄道帯という軌道上にあり2万5～6千年の周期で運行している。宇宙には太陽系と同じような12の星団があり太陽系に順番に接近し､太陽系はそのエネルギーの影響を受けている。2千年ほど前から地球は12星団の中のパイシス星団の影響下にあったが､これからの2千年は次のアクエリアス星団の影響を受ける時代で､現在はその移行期である。
今､地球の世界には２種類の人間がいる。一方はパイシスのエネルギーの影響を受けた保守的な人々。そしてもう一方は､アクエリアスのエネルギーの影響を受けた革新的な人々である。パイシスのエネルギーは個人主義で個人の利益を追求するが故に､世界中の人々の心がバラバラになってしまっている。対してアクエリアスのエネルギーは統合性であり､アクエリアスの影響を受けたこれからの世界は､全体の利益のために人々の心がまとまっていく時代となるだろう｡
しかしながら人類のこの新しい時代への移行に対して､世界あらゆる所で対立や反発が起こっており､悪しくも地球破壊的な核兵器の存在のために､人類は今自分たちだけで乗り越えていくことが非常に困難な､自己破壊の危機にさらされている状態である。
この大変な危機に直面している私たちを救済しようと､地球上や他の惑星上の『霊的に偉大な存在』が私たち一般の世界に出現し始めた｡ 『霊的に偉大な存在』は､人類が平和の基盤を確立したあかつきには元の世界へと戻っていくと約束している。
「地球世界に最も必要なのは平和である。その平和のための唯一の方法は正義､公正さである。そのためには『分かち合いで結ばれる信頼関係』が必要である。飢えている人に食料を分かち合いなさい｡人間はひとりひとりが神聖な存在なのである。皮膚の色､宗教､言語など､それぞれが異なっていても､人類はひとつの家族なのだ｣､と『霊的に偉大な存在』は語っている。
新しいアクエリアス時代はこうした『霊的に偉大な存在』の導きによって､平和な時代が築かれていくであろうし､私たちはその経験を決して忘れることなく､語り継いでいくだろう。―
私たちの未来はどうなるか誰にも分かりません。しかし分かち合いの重要性を説くこれらのメッセージは､個人の利益の追求に走りがちな今の時代の人々のあり方に対して､ひとつの警鐘を鳴らしているのかもしれません。
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