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平成21年度(第54回)文化庁芸術祭参加公演
tsumazuki no ishi
トランスフォーム、ゴーホーム |
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とにかくこれは、SFサバイバル変形悲喜劇である。
1年ぶりとなるスエヒロケイスケの新作 は、突如巨大ロボット化したタワーマンションを舞台にお送りするSFサバイバル変形悲喜劇「トランスフォーム、ゴーホーム」。 |
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五月蠅(さつきよ)コウジは逃げたかった。といっても五月蠅が逃げたかったのは会社や仕事からだけではなく、家族と離ればなれの状況からでもなく、漠然と、世界から、としかいいようのない厭世感に支配されていた。
とある週末、自宅のあるタワーマンションは、巨大ロボットと化していた。自宅に居たはずの妻や子供は何処に行ったのか、このまま、生き残れるのか?このロボットは何なのか?個人を保障しているはずの社会(環境)が一夜にして消失した時、人は、何を見出すのか?
日々失っていく、現代人の生きることへの希薄さを浮き彫りにしていく。
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