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ふたつのふるさと、ふたつのコレクション
生誕125年記念「竹久夢二」展 |
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◆開催にあたって
大正ロマン漂う独自の情感をたたえた美人画で一世を風靡し、明治・大正・昭和を駆け抜けた、竹久夢二。一方では、書籍の装丁や生活用品デザイン、パッケージデザイン、さらに文章と装丁のすべてを自ら手がけるなど、グラフィックアートの先駆者として当時の商業美術の世界や出版界において画期的な役割を果たしました。.
本展では、夢二の生まれ故郷である岡山の夢二郷土美術館と、理想の創作活動を展開しようとした群馬の竹久夢二伊香保記念館の“ふたつのふるさと”から所蔵品を厳選。両館は、それぞれに特色あるコレクターの存在により、長年をかけて質量ともにすぐれた夢二コレクションが形成されていることでも知られています。
会場では、「こたつ」「邪宗渡来」「立田姫」などの代表的な肉筆画とともに、装丁本やデザイン作品、舞台美術など幅広い夢二の業績を展示し、その努力と力量がうかがえるスケッチブックや、アルバム、スクラップブックなど、自らが生前保管していた貴重な遺品も公開。ふたつのコレクションから約400点を展観し、今もなお多くの人々を魅了する夢二の芸術や生涯を改めて紹介いたします。
本展では、夢二自身が生前に開催した展覧会の様子を両館のコレクションで紹介したり、夢二自身が手がけた著作をほぼすべて一堂に紹介。
また、夢二郷土美術館が所蔵する「春宵」は、長らく館外で展示されることのなかった作品であり、竹久夢二伊香保記念館のスケッチブックもその内容をこれほど多く一堂に公開するのは初めてとなります。
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