「地震に強い安全なまちづくりを目指すために、木造個人住宅の耐震診断を希望している人に『木造住宅耐震診断士』を派遣し調査を行い、耐震対策を支援しよう」と唱えて耐震プランナー(=木造住宅耐震診断士)の資格制度を創設したNPO法人日本耐震防災事業団主催の「耐震プランナー講習会」が、去る2月、池袋、勤労福祉会館で開かれた。
講習に先立ち挨拶に立った同事業団理事長の小口悦央さんは、
「耐震診断の実施の出来る人を育成することを通じて、耐震に関係する仲間の輪を広げたい。ここで得た資格を、近隣、知人などにも知らせていただきたい」と趣旨説明。あわせて同事業団が開発し「板橋製品技術大賞」で優秀賞を受賞した耐震壁「パワーウォール」(注)も紹介した。
この講習を受けると、基本的な知識をもとに国土交通省に付随した「簡易耐震診断」が出来るようになる。さらに木造住宅耐震診断士として実際の耐震診断、アドバイスや提案などを行なう「耐震プランナー」(ライセンスカードを支給)としての活動ができる。
資格取得には講習会修了後の試験を受け70点以上の合格点獲得が必要。 受講資格は問わず学生でも可。 受講料3万円。 現在資格取得者は全国にのべ1700人。
下記電話に申し込みを入れておくと、隔月に実施されている講習会日程などを前もって案内してもらえる。
(注)パワーウォール
【耐震壁・パワーウォールの特徴と効果】
画期的な耐震工法で安価・施工も簡便で耐震効果も大きく施工方法は美観にも配慮している。
@壁強さ倍率11.7KN(従来の耐震工法に比べて大きな耐力を得る=(財)日本住宅木材技術センターにて平成19年6月実験済)
A外壁を壊さずに耐震耐力壁を施工するため、室内作業もなく入居中でも施工が可能。
B従来の耐震工事の1/3程度の費用で施工が可能。(100u当たりで平均工事費100万円以下)
Cサイディング張り・タイル張り等意匠性にも優れている。
「板橋製品技術大賞」優秀賞受賞ポイント
「外付けの補強枠(パワーウォール)であり、入居中の施工が可能な上、安価で効果の高い耐震工法となっていて、日本の住宅の多くを補強することが出来ると期待されます。」
【参考サイト】⇒
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