 |
開園当初の向ヶ丘遊園(小田急50年史より) |
2002年3月閉園された「向ヶ丘遊園」跡地に、2011年秋、「ドラえもん」「パーマン」「オバケのQ太郎」などの作者として広く親しまれている漫画家、藤子不二雄の作品を展示・公開する文化施設「(仮称)藤子・F・不二雄ミュージアム」が開館する。
予定地は「小田急向ヶ丘遊園ボウル」の周辺。ここに「藤子不二雄プロダクション」が建設したミュージアム建物を川崎市が買い上げ運営していく計画だ。
『子どもたちの夢と希望を育み、藤子・F・不二雄先生の「夢」「希望」「友情」「勇気」「大いなる好奇心」そして「人を愛する優しい気持ち」などの大切なメッセージを全国へそして世界の人々に、また後世の人々に対して発信していきます。また、川崎市の今後のまちづくりに向けた魅力の発信や地域の活性化の新たな拠点になるよう取り組んでいきます』と川崎市。
「向ヶ丘遊園」は、1927年4月、小田急線開通と同時に自然公園として開園。以来モノレールも開通、1987年には「蘭・世界大博覧会」が開催されるなど“花と緑の遊園”として都会人に親しまれてきたが、2002年に閉園。
「ミュージアム開館」の背景には、小田急と川崎市の2004年1月締結「向ヶ丘遊園の跡地利用に関する基本合意※」があり、小田急、川崎市、地域社会共通の「多摩丘陵の緑豊かな自然を生かした環境づくり」への熱い思いがある。
※向ヶ丘遊園の跡地利用に関する小田急、川崎市の基本合意概要
一、環境共生を前提に、多摩丘陵の豊かな自然を次世代に残すため、一致協力して跡地の活用を推進する。
二、合意した「ゾーニング計画」をベースに、跡地の活用が良好な街づくりに寄与するよう、相互に協力し継続的に協議する。
三、川崎市は、跡地内の緑豊かな区域を都市計画緑地に編入し、遊戯施設が設置されていた緑の少ない区域を都市計画緑地から除外する。
|