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「十二の旅:感性と経験のイギリス美術」 |
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「セントマイケル山、コーンウォール」 1814・26制作、栃木県立美術館蔵
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「旅」は、古来より私たちに計り知れない体験をもたらしてきました。 ヨーロッパの西北に位置し、日本と同様小さな島国であるイギリスの文化にとっても「旅」は欠くことのできない要素です。
本展は、19世紀以降の12人のイギリス人作家を取りあげ「旅」が彼等にもたらしたものを考察しようとする試みです。
その旅とは、単に地理的な移動のみに留まらず、はるか古代への時間の旅、また自己の記憶をさかのぼる旅でもあり、時として政冶的に強制された旅であったりもします。この12人は、時代も作風も異なりながら、日本と浅からぬかかわりをもち、また日本でよく知られた作家たちでもあります。
彼等にとって「旅」とは、そして日本とはどのような存在であったのか。また私たち日本人は、彼等によるイギリ文化をどのように受け止めるのか。
本展では、日本とイギリス両国の交流を「旅」をキーワードに読み解いていきます。そこには、普段なにげなく目にする風景への驚くべき視覚の転換が潜んでいるものと思われます。
なお本展は、日英修好通商条約締結150年を記念して行われるUK-ジャパン2008参加企画です。
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