画家の書棚にみる
昭和アート・ブック史
 宮本三郎文庫より


 
 兵士 (1944年)

 宮本三郎が生前に所有していた五千冊にもおよぶ書籍の数々-「宮本三郎文庫」をまとめて初公開致します。

 宮本三郎が過ごした奥沢の邸宅には、彼が装丁を担当した獅子文六や大佛次郎、そして石坂洋次郎らの大衆小説や、表紙を担当した「主婦之友」や「新女苑」といった当時の女性誌をはじめ、美術書や美術雑誌の数々、作品を描く際に参考にしただろう無数の写真集、自らの子どものための児童書、滞欧時に購入したと思しき洋書など無数の書籍が遺されていました。
 遺族の没後に作品とともに世田谷区に寄贈されたこれらの貴重な書籍の数々は、宮本三郎の思考と創作の源泉や公私にわたる様々な関心を明らかにするのみならず、当時の著名な装丁家や写真家、そして美術家による昭和のブック・デザイ ンを概観するための貴重な機会となるはずです。

 本展は、様々なテーマを設けて官本三郎の蔵書をセレクトし、同時期に制作された絵画作品とあわせて展示することによって、あらゆる視点から昭和を代表する洋画家ひいてはその時代そのものを読み解こうとするものです。

   開催概要⇒

















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