秋の名物「萩のトンネル」
夏の厳しい日差しも陰をひそめ、植物にも優しい光が降り注いでいる今日この頃。郷土の森博物館の秋の名物「萩のトンネル」がまさに見頃を迎えております。「萩」は「秋」に「草冠」という字の通り、まさに「秋の名物」です。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り(おゆびおり)
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花
女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
(山上憶良 やまのうえのおくら、万葉集)
このように、万葉集でも歌われている七草の筆頭も「萩」なのです。今となっては、七草を町中で探すことは容易でなくさみしい限りですが、当館では「萩のトンネル」を三年前から育成し、皆様に万葉の雅に思いをはせて頂こうとしております。
薄桃色と白の小さな可愛らしい花がトンネル全体にがり、私たちを優しい空間に誘います。併せて、コスモスやヒガンバナもお楽しみ。
木漏れ日の中、日常の喧騒を一時忘れに郷土の森博物館にいらっしゃいませんか。
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