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VSE に掲出するマーク |
グリーン電力で運行するロマンスカーVSE |
小田急では6月の環境月間に合わせ、地球温暖化対策の一環として日本で初めて、消費する全ての電力を「グリーン電力」でまかなった運行を行なう。
「グリーン電力」で走るロマンスカーはVSE(50000形)、期間は2008年6月1日から7月16日迄。
「グリーン電力」とは風力や太陽光、水力、地熱などの自然エネルギーによって発電された、環境に負荷を与えない電力。二酸化炭素排出による地球温暖化の防止などの他にも価値があるといい、普及は欧米が先行している。
日本では、グリーン電力の付加価値を評価して取り引きするプログラム「グリーン電力証書」がある。
「グリーン電力証書」は、グリーン電力の持つ二酸化炭素排出量や化石燃料使用量の削減効果を「環境付加価値」として、個人や企業などが省エネルギーや環境対策の一環として取引きできるよう証書化したもの。
今回小田急では、「且ゥ然エネルギー・コム」から消費する20万キロワット相当のグリーン電力証書を購入。 使用されるグリーン電力は秋田市に建設された風力発電施設(市民の出資による秋田市民風車)で発電された。
1人を1q運ぶのに排出する二酸化炭素量を比較すると、営業用バス51、営業用乗用車389、航空111、自家用車173gに対し、鉄道は19gとかなり低く、エネルギー効率の優れた輸送機関といえる。にもかかわらずグリーン電力に取り組むのは、増加傾向にあるエスカレータなど付帯する電力量の抑制に努めるためという。
なお、今回のグリーン電力VSEには、2号車と9号車の乗降用ドアにグリーン電力の利用を表記したマーク(写真)が掲出される。
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