イリヤ・カバコフ「世界図鑑−絵本と原画−

   ページいっぱいにひろがる楽しい絵とストーリーにわくわくしながらページをめくる。絵本の楽しみには、子どもにも大人にも特別な思い出があるのではないでしょうか。

 本展では、1950年代から80年代にかけて、旧ソビエトで出版された絵本とその原画を展示いたします。子どもたちの日常生活のひとこまを描き出した木、身近なものから自然の不思議や人類の歴史を解き明かす本、近未来の空想科学絵本、私たちにもおなじみの童話、児童詩集などなど、子どもたちの出会う絵本の世界は万国共通といえるでしょう。

 イリヤ・カバコフ(1933−)は、現在ニューヨークに住み、国際的に高い評価を受けている現代美術家ですが、旧ソビエトのドニエプロペトロフスク市(現ウクライナ)に生まれ、ソ連時代には、児童書の挿絵画家として生活をしていました。自由な芸術表現が許されない社会において、生活の資を得るために制作された絵本の仕事を、カバコフはこれまでずっと手許に保存し表にはだしませんでした。

 このたび、日本において、カバコフの知られざる絵本と原画の世界を世界初公開いたします。約100冊の絵本、およそ1000点に及ぶ原画は、生活、科学と産業、物語、詩など内容によってわけて展示されます。これらは、前期と後期でほぼ全点の展示替を行います。

 カバコフによるソ連の子どもたちの世界は、奇想天外で、ユーモラスで、時としてせつなく、またどこかなつかしい趣をもっています。子ども時代の想像力を働かせながら、そしてまたご家族でカバコフの『世界図鑑』をお楽しみいただければ幸いです。
 
 ベーターハックス「巨人たちの長い1日」のための挿絵原画
インク:水彩 1970年(前期展示)

イリヤ・カバコフ「世界図鑑」−絵本と原画−
会 期 2008年2月9日[土]〜2008年4月6日[日]
休館日 月曜日(ただし休日の場合は翌日)
3月11日は展示替えのため臨時休館
開館時間 午前10時〜18時(入場は閉館の30分前まで)
会 場 世田谷美術館(〒157-0075世田谷区砧公園1-2)
アクセス 東急田園都市線「用賀」駅下車徒歩17分、または美術館行バス「美術館」下車徒歩3分 ▼小田急線「成城学園前」駅から渋谷駅行バス「砧町」下車徒歩10分 ▼小田急線「千歳船橋」駅から田園調布行バス「美術館入口」下車徒歩5分 ▼東急東横線「田園調布」駅から千歳船橋行バス「美術館入口」下車徒歩5分 ▼来館者専用駐車場(無料60台)東名高速道路高架下、厚木方面側道400m先。美術館まで徒歩5分
観覧料 一般1000(800)円、大高生・65歳以上800(640)円、中小生・障害者[一般]500(400)
※( )内は20名以上の団体料金。
※3月30日は開館記念日のため入場無料
主催・問合せ 世田谷美術館 TEL.03-3415-6011(代) 東京新聞
ハローダイヤル03-5777-8600(展覧会の案内)
後 援 世田谷区、世田谷区教育委員会

















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