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花の40才、オシャレ上手の50才、みのりの60才、いぶし銀70才。 全世界女性の願い「いくつになってもキレイでいたい!」。 しかし介護を必要とするようになったら…誰しもがやがてやってくるそのとき、その願いは叶えられるのでしょうか。 介護が必要になったときこそ「美しくありたい」願いを叶い続けられるよう、外出もできず家に篭もりがちな人々のために、美容室「ラ・フィエスタ」が世田谷区の制度「訪問美容サービス」システムを始めたことをご存じの方も多いと思います。 ![]() 6月のある日、ラ・フィエスタの「訪問美容サービス」現場をみて参りました。 下北沢にお住まいの鈴木さん(仮り名)、お元気のころはラ・フィエスタのお客様でした。「なじみのお店にお願いしたい」と家族の方から訪問美容サービスの申込。「退院後、あまり人に会うことがないためか認知症の気がある」と予め知らせを受けていたラ・フィエスタでは、初めての訪問に来店時馴染みだった美容師が「訪問美容スタッフ」と一緒に出向くことになりました。 「ごめんください。ラ・フィエスタのものです」 部屋に入ると鈴木さんは顔なじみの美容師さんをみて大喜びなさってベッドからおりてお出迎え。「お元気でいらっしゃいましたか」「お変わりなく」と挨拶を交わしている間に、スタッフは床にビニールシートを、鈴木さんの肩にカバーをかけ、ヘヤードライヤーやカット用具を出し、机上に鏡を整えます。 「どんな髪型にいたしましょうか?」「長さはどれくらいが良いですか」と美容師さん。サクサクと髪を切り落としクシを使いながらシルエットを整えるころになると、嬉しそうに肩を揺らし鏡をのぞき込むしぐさもなさいます。前髪は右側に分け目をつけてサラリと流し、横髪はボブスタイルに切り揃えてすそを丸くカットしてゆきました。 「ベッドで左側を下にして寝ていらっしゃるのでしょうか、左側の毛がハネています。少し余計に切り込んでドライヤーをかけなくても毛のクセが収まるようにしておきましょう」スッキリとし軽くなった髪をゆする鈴木さんは10歳は若返りました。 始めから終わりまで付き添ってくれたヘルパーさんから利用券と利用料金1000円を受取って鈴木さんの笑顔に送られておいとま。 よかったね、よかったねと一同足取りも軽く帰店しました。 「まだ日が浅いサービスで、どうしたらお客様に一番喜んでいただけるかと毎回努力の日々です。お年寄りは疲れると気分が沈みがちになりこともありますので日ごろの暮らしぶりについてもお話を伺い、お客様に接したいと思います」と美容師さん。 「お客様のお顔が生き生きして下さると私たちも本当に嬉しい。一同力を合わせて“若返りの介護”ができると信じてがんばってゆきます」 熱く語るラ・フィエスタの美容スタッフの声から『訪問理美容』に真剣に取り組む姿勢がひしひしと伝わってきました。 【体験追記】 訪問美容されるときは「物がなくなった」など万が一のトラブルは美容スタッフもお客様も、お互いに不愉快ですから、どなたか親しい方が付き添って下さるようお願いします。
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