tsumazuki no ishi「犬目線/握り締めて」〜恋愛格差〜

 今夏、tsumazuki no ishiがお送りするのは、座付き作家スエヒロケイスケの最新作「犬目線/握り締めて」。

 「愛」という漠然とした人類最大のテーマを漠然と考えながら、ペドファイル(小児性愛)嗜好者である男と、性犯罪被害者となった少女の母親を軸に、さまざまな「愛」をさまざまな人々が模索するはなしである。

 『ある種の愛は凶器でしかないこと。それを捨てるのが、命を捨てるより難しいこと。武器が殺傷機能以外に何の用途もないように、ある種の愛は忌むべきもの。
 というと「暴力」のはなしかと思われそうだが、ある意味そうでもあるし、でも「暴力」レベルに生易しいものではない。
 何ものも育まない愛があり、それを背負わされた者の生涯は、その重みに耐えるのみのものであり、その重力で姿勢が低くなり、世界を視る視線の高さが「犬目線」。
だということにしておく。

 とにかく物騒なはなしではない。病のはなしだと思ってくれていい。この類の病に患わされている者に対して、極めて同情的にならざるを得ない。その者に手向けるべき愛が、どうしても見つからないからだ。―スエヒロケイスケ』

 客演には、クラリオンガールでデビューし、現在はドラマやバラエティで幅広く活躍している原千晶(ワタナベエンターテインメント)、映画やCMでの朴訥とした存在感が定評の中村靖日らを迎えて。
            公演概要⇒

















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