世田谷美術館収蔵品展「田園交響楽」      
 かつては日本のどこにでもありふれていた風景は、都市部においては既に郷愁の対象となっています。
 と同時に、そうした風景は自然と共生する人間の姿を考えさせてくれる点で、スローライフやエコロジーとつながり、今日的なテーマともなりえます。

 この展覧会では、当館のコレクションの中から、自然に親しんだ三人の作家の作品を紹介します。
 民俗学的興昧と近代的な美意識の両方の目で、武蔵野の風景をカメラに収めた師岡宏次。
 孤高の画家とも呼ばれ、晩年は身の回りの小さな生き物を観察することに日々を費やした熊谷守一。
 画面の向こうに自らの故郷の景色を重ねた山口薫。

 彼らの作品を通して、自然と共に生き、ときに対峙した芸術家の視線を感じていただければ、と思います。
師岡宏次
《麦実る》1942年、
ゼラチン・シルヴァー・プリント
熊谷守一
《不詳(豆柿)》
1955年頃、素描・紙
山口薫
《午後のひかり》制作
年不詳、水彩・紙

「田園交響楽」
会期 2007年1月4日(木)〜4月8日(日)
休館日 毎週月曜日(祝日の場含は翌火曜)
開館時間 午前10時〜午後6時(入場は午後5時30分まで)
会場 世田谷美術館2階展示室
観覧料 一般200(160)円 大高生150(120)円 65歳以上/中小生100(80)円
( )内は20名以上の団体料金障害者割引あり
※富本憲吉展のチケットでご覧いただけます。
※小中学生は土日祝日は無料
問合わせ TEL03-3415-6011 世田谷美術館

















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