沢竜二 長谷川伸新国劇に挑む!!
      
沢竜二座長生活55周年記念
 私が初めて長谷川伸原作の芝居に取り組んだのは、昭話54年「一本刀土俵人り」でした。
 友人澤井信一郎監督と、彼の師、マキノ雅弘監督の家にお邪魔をして「瞼の母」の演出を、とお願いすると、「君には駒形茂兵衛がピッタリだ」と言われ急遽「一本刀」に変更。
 稽古場を借りるお金に乏しかった私は、いつも芸論を戦わせる三木のり平先輩の地下の稽古場をロハにしてもらい、マキノ監督に毎日足を運んでもらっての猛練習。
 「十八歳の相撲取りに成ってない!!」
 「十年後のやくざ姿に粋さが無い!!」
 「演ってるつもりですが?」
と口答えをしようものなら
 「俺が演って見せるから良く見とけ!!」
 見せられたら二度と口答えなど到底出来ぬ上手さと味。その稽古を毎日見に来ていたのり様は、その後すぐ「放浪記」で大演出家の道を進んだ。

 「親不孝ざんげ」は、生前「お前は俺の若い頃によく似ている」と、とっても可愛がってくれた新国劇の辰己柳太郎親父が「お前と二人の芝居をやりたい」と青山の親父の自宅で構想した長谷川伸的芝居である。

 「殺陣師段平」は、ご存知の澤田正二郎と段平のほのぼのとした物語。

 「入れ墨半太郎」、お仲と半太郎のこれ程台詞に醍醐味ある演劇は、他の長谷川芝居に一段勝る夫婦愛の最高峰。

 「沓掛時次郎」においては今更書く事が無い程股旅時代劇の域を越えた秀作。

 この五作品を大変なゲストを迎え、2007年の大イベント 来年のニューヨーク一カ月ロングランの前哨戦として、沢竜二総カを注ぎ込み送る「座長生活55周年記念公演」として上演致します。
            公演概要⇒















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