脚本・演出:本谷有希子
「今回は番外公演ということでいつもより一風変わったものが作りたいと思い、同世代の小説家・乙一氏を演劇に誘ってみました。ジャンルの違うところから何か生まれたら楽しいなと思い、何度かの打ち合わせの末、乙一氏の話と私の考えた話がリンクしながら進行していくという形になっています。
台本、脚色、構成は私ですが、これまで本公演で力を入れていた『物語』の部分を乙一氏にゆだねたのは、演出に集中してみたいという今までにない欲求が私の中にあったから。なるべく自由な発想で舞台を作るべく思考回路をこれまでと切り替えて作り上げられればなと思っています。
ここ何作か私が『劇団、本谷有希子』らしさというものに縛られていた部分もあるような気がするので、今回はいつもより肩の力が抜けつつも感性を研ぎすましつつ、といった具合で新しいものに挑戦したいと思っています。」
◆劇団、本谷有希子(アウェー)とは?
「劇団、本谷有希子とはまた違う系統の芝居がしたい」という本谷の欲望から始まったユニット。存続するのかどうか未定。とにかくその時やりたいことを自由にやってみよう的な、まだ何色にも染まりたくない的な気持ちで初心を忘れずいろんなことに挑戦するつもり。(文責・本谷) |
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