加藤健一事務所『審判』

 1980年、この作品を上演するために加藤健一事務所を設立。『審判』はまさに俳優・加藤健一の原点であり、ライフワークとしてこれまで上演を続けてきました。5年ぶりとなる今回が11回目の公演、11月4日仙台での千秋楽を終えると上演数通算239ステージとなります。

 舞台は証言台がただ一つ置かれた軍事法廷。観客を陪審員に見立てた法廷劇です。第二次世界大戦中、ドイツ軍の捕虜となり、水も食糧も与えられないまま修道院の地下室に閉じ込められたロシア兵7人。60日後に正気を失った二人の生存者が発見された−−−。

 作者バリー・コリンズはこの実話をもとに、もし生存者の一人が正気であったらと仮定して『審判』を書き上げました。生き残りのロシア兵アンドレイ・ヴァホフ
(加藤健一)が地下室で起こったすべてを証言する。彼らは生きるために一体何をしなければならなかったのか。裁きを受けようとする彼の証言に、陪審員である私たち観客は最後の言葉までじっと耳を傾けていく−−−。

 加藤健一事務所旗揚げから25年。節目となる年には必ず上演されてきた「審判」。
 戦後60年となる今年の上演は、見る側にとって、また格別な思いを抱くことにもなりそうです。

 これぞカトケンの真骨頂とも言える25周年最後のスペシャルステージにどうぞご期待ください。
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