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「若林奮版画展−デッサンと彫刻のあいだ」 |
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版画集『BLUE BOX』より
BLUE BOX−5 1991エッチング、アクアチント |
世田谷美術館では9月6日〜11月13日、彫刻家として著名な一方で優れた版画家でもあった現代彫刻家・若林奮の遺品の中から特に版画に焦点を絞り、「若林奮版画展−デッサンと彫刻のあいだ」を同館で開催することになりました。
約50年にも及ぶ制作活動の中、平成15年10月に急逝した若林奮のアトリエには彫刻、水彩、デッサン、版画など旺盛な制作から生まれた貴重な作品が多数。
若林は彫刻という3次元で行った仕事を2次元の紙の仕事に置き換えて、次の彫刻の制作に生かしているように思われます。
彼の版画の特徴は通常の版画技法による作品のほか、銅板を彫り込んだレリーフ状の彫刻を版として刷ってみたり、その銅板でフロッタージュを試みたり、あるいは刷り上った版画に彩色して別の作品にしてしまうなど、通常の版画の概念を飛び越えて、造形作家の顔を覗かせている点。
生涯に制作した版画数もは700点以上に及ぶ膨大なもの。
本展は若林が生前に発表した主要な版画集を中心に、手彩色を施した版画やフロッタージュ作品、銅版画の原版、版画と同じモチーフの彫刻の小品、詩人とのコラボレーションから生まれた詩画集など約250点に代表的な彫刻作品を加え、デッサンや彫刻と不可分の関係にある若林奮の版画の魅カに迫ろうとするものです。
「若林奮版画展−デッサンと彫刻のあいだ」概要
■会 期=2005年9月6日(火)〜11月13日(日)
■休館日=毎週月曜日(ただし休日と重なった場合は翌日)、年末・年始
■開館時間=午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで)
■開催場所=世田谷美術館2階展示場(世田谷区砧公園1−2)
■交 通=東急田園都市線駒沢大学駅西口下車徒歩10分
■出品作品=
▼版画:「鮭の尾鰭」,「鮭の振動尺」「BLACK
COTTON」,「BLUE BOX」など約200点
▼彫刻 :《残り元素I−V》,《100粒の雨滴I》,カッパードローイングなど約30点
▼書籍・資料等:詩人の吉増剛造、河野道代、鈴木志朗康らとのコラボレーションから生まれた詩画集や装丁等を担当した書籍等十数冊。版画原版、自作のプレス機等。
■観覧料=一般400円(320円)、大高生300円(240円)、中小生200円(160円)、
65歳以上及び障害者の方200円(160円)
※( )内は20名以上の団体料金。
■交通=東急田園都市線「用賀」駅下車徒歩17分、または美術館行バス「美術館」下車徒歩3分/小田急線「成城学園前」駅から渋谷駅行バス「砧町」下車徒歩10分/小田急線「千歳船橋」駅から田園調布駅行バス「美術館入ロ」下車徒歩5分/東急東横線「田園調布」駅から千歳船橋行バス「美術館入ロ」下車徒歩5分
■問合せ=世田谷美術館TEL.03-3415-6011
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