ゲント美術館名品展西洋近代美術のなかのべルギー

 
ゲント美術館外観
 アントワープ、ブリュッセルと並ぶべルギーの都市『ゲント』は中世の面影を残す古都で、フランドル美術の中心地として知られています。

 現在のべルギー地域はヨーロッパのまさに中心に位置し、15世紀以降、フランス、スペイン、オランダなど、周辺の列強国によりさまざまに分割、統合され、支配を受けてきました。1830年、国家として成立しますが、面積にして日本の約12分の1の国土の中に、オランダ語に近いフランドル語が話される北部地域と、フランス語に近いワロン語が話される南部地域という二つの全く異なる言語文化圏が存在し、現在に至るまで複雑な文化的背景を背負っています。

 我が国では、ベルギー近代美術はフランスとのつながりにおいて語られてきた事情から、特に、象徴主義(アンソール、クノップフ)、シュルレアリスム(マグリット、デルヴォー)が突出して紹介されてきました。

 本展で紹介しようとするものは、ゲント市の擁する美術館の名品により、19世紀から20世紀前半にかけてのべルギー近代美術です。新古典主義およびロマン主義に端を発し、自然主義、写実主義から印象主義、新印象主義、象徴主義、表現主義、シュルレアリスムへといたる西洋近代美術の流れを踏まえながら、フランス、イギリス、オランダ、ドイツなど周辺諸国との文化的影響関係、人的交流関係の中で、ベルギーが探ってきた独自の動向を紹介いたします。
エミール・クラウス『晴れた日』1899年




■会 期=2005年6月11日(土)〜9月4日(日)

■休館日=毎週月曜日(ただし7/18は開館、7/19は休館)

■開館時間=10:00〜18:00(入館は17:30まで)

■出品内容フランソワ=ジョセフ・ナヴェ、ヴォーゲルス、クラウス、レオン・フレデリック、ステヴァンス、アンソール、ヴァン・レイセルベルへ、ミンヌ、クノツプフ、スビリアールト、アンソール、マグリット、デルヴォーなどべルギーの作家・作品およびダヴィッド、クールべ、コロー、ミレー、ウォルトン、ココシュカ、ヘッケル、エルンストなど国外の作家作品を並列展示。80作家による絵画、彫刻 125点

■会 場=世田谷美術館(世田谷区砧公園1−2)
        1階企画展示室

■交 通= 東急田園都市線「用賀」駅下車徒歩17分、または美術館行バス「美術館」下車徒歩3分
小田急線「成城学薗前」駅から渋谷駅行バス「砧町」下車徒歩10分
小田急線「千歳船橋」駅から田園調布駅行バス「美術館入口」下車徒歩5分
東急東横線「田園調布」駅から千歳船橋行バス「美術館入口」下車徒歩5分
来館者専用駐車場(無料)東名高速道路高架下、厚木方面側道400m先。美術館まで徒歩5分

■観覧料=一般1100(880)円、大高生800(640)円、中小生・65歳以上400(320)円
       ( )内は20名以上の団体料金 障害者割引あり

■問合せ=世田谷美術館 TEL.03-3415-6011  
       ハローダイヤル TEL.03-5777-8600(展覧会案内)













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