マクベスあらすじ

 ノルウェイ軍との戦いで勝利をおさめたスコットランドの勇将マクベスとバンクォーは、ダンカン王の陣営に戻る途中、荒野で3人の魔女に出会う。彼女たちは、マクベスがコーダーの領主になりやがては王になること、また、バンクォー自身は王にはならないがその子孫が王になることを予言する。その直後、予言どおりコーダーの領主に任じられたという知らせを受けたマクベスの心に、王位への野心がめばえる。

 夫からの手紙でその一部始終を知ったマクベス夫人は、来城するダンカン王を亡き者にして夫の野望を遂げさせようと決意する。国王歓迎の祝宴のさなか、大逆の罪の重さを考えてひるむマクベスを夫人は激しくなじる。妻に励まされ、就寝中のダンカンを刺殺したマクベスは、その罪を王の従者2人になすりつけるために彼らをも殺害。身の危険を感じた王子マクカムとドナルベインは、それぞれ、イングランドとアイルランドへ逃亡する。

 マクベスは王位に就くが、「王を生み出す」と魔女に予言されたバンクォーが気がかりで心が休まらず、彼を暗殺させる。だが、戴冠式後の祝宴の席で血まみれの彼の亡霊を見たマクベスは、錯乱状態に陥る。

 再び魔女のもとを訪れたマクベスに彼女らは、「マクダフに用心しろ」「女から生まれた者にはマクベスを倒せない」「バーナムの森がダンシネインの丘に向かって攻め上ってこないかぎり、マクベスは敗れない」と告げ、同時にバンクォーの子孫が王位につく幻影を見せもする。

 一方マクダフは、イングランド王の庇護を受けてマクベス打倒の兵を挙げようとしているマルカムのもとへ。残された彼の妻子はマクベスの手の者に虐殺される。

 復讐に燃えるマクダフを含むイングランド軍との戦いは、マクベス側の形勢不利。罪の意識と血の幻影に苛まれるマクベス夫人は夢遊病にかかり、やがて自殺する。マルカムの軍はカムフラージュのため木の枝をかざして攻めてくる。見張りの兵士は「森が動き出した」と報告。
 さらにマクダフと対決するに及び、彼が女から「生まれた」のではなく、「母の腹を破って出てきた」(つまり自然分娩ではなく帝王切開)ことを知って戦意を喪失し、マクダフの剣に倒れる…。

















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