向井潤吉 異国の風景展  「雲とみ仏たち」1980年↓


7月31日(土)〜11月28日(日)

 日本の伝統的な住まいである茅葺屋恨の民家を描きつづけてきたことで知られる、向井潤吉の異色作品をご紹介します。

 このたびの展覧会は、茅葺屋根の民家を題材とした作品に加え、ヨーロッパや中国に取材した作品を中心に構成されています。
 1959年から翌年にかけて、向井はフランス、イタリア、ドイツなどを巡り、街並みをはじめとする風景を描いています。
 また、1966年には、訪中日本美術家代表団の一員として、北京、上海、蘇州、広州などを巡り、石仏や村落を描いています。
 向井潤吉は、その若き日にヨーロッパに渡り、パリを拠点に滞欧しました。
 向井はルーヴル美術館に日参し、数々の古典名画の摸写を通じ西洋美術の伝統と対峙し、自らの制作の糧としました。
 それは、日本の茅葺屋恨の民家を題材とした作品のみならず日本以外の風物を描いた作品にも反映しているようです。
 ヨーロッパの長き歴史を伝える石造りの街並みや、石仏の雄大なスケールと重厚な質感をとらえた作品には、向井潤吉の眼と筆が描き出した臨場感が満ち溢れています。

 日本国内にとどまらない、向井潤吉の画家としての足跡をお楽しみください。















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