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ダンスエレマン2003公演“寺山修司没後20年”『われに五月を』 |
『ダンス・エレマン』は、コンテンポラリーを得意とする斉藤千雪、バレエを得意とする斉藤梢の二人が率いるダンスユニットの名前である。1995年にイラストレーターの宇野亞喜良と共に設立、第1回公演が開催された。
「エレマン」は「エレメント」(要素)の意味。「いろいろな要素で構成した多彩な公演、楽しい舞踊公演」という思い、「ジャンルを越えたダンサーや他分野のアーティストとともに総合芸術舞台を創造していきたい」という思いが込められている。
その『ダンス・エレマン』が今回取り組んだのが天才詩人寺山修司原作の「われに五月を」。斉藤千雪・斉藤梢姉妹がプロデュース、宇野亞喜良が芸術監督を務め、“寺山修司の没後20年”をうたい寺山修司の前衛性と抒情的感性を織り上げた。
寺山修司を舞台に形象化させたい 芸術監督 宇野亜喜良
「寺山修司の作品中には5月という言葉が多発する。21才の時、第一作品集として『われに5月を』が出版された。『ぼくは五月に誕生した』という詩句もあるのだけれど、しかし、実際に生まれたのは1935年12月10日である。1983年47才で死去するが、皮肉でもあるがロマンティックなことにそれは5月4日であった。(中略)
我々は、寺山修司のメソッドと、その目指すシュール・レアリスティックな情景を舞台の上に展開しようと思う。その上に彼のアフォリズム、詞、短編の一部をモンタージュして、5月という季節に象徴される青春の夢と希望と恐れと、あるいは世界と自分、フィジカルとメタフィジカルというような要素を、混沌のポエジーとして舞台に形象化させたい。
今回は吉田日出子という稀代のセンシティヴな女優の参加によって寺山の言語感覚の新鮮な発見もある筈なのだ。」
ダンスエレマン2003公演“寺山修司没後20年”
『われに五月を』
■原作=寺山修司
■芸術監督=宇野亞喜良
■出演=西原礼奈、能美健志、疋田智久、古賀豊、中村信夫、青木尚哉、作間草
■開演日時=2003年
10月14日(火)18時30分
15日(水)14時30分
15日(水)18時30分
16日(木)18時30分
■会場=草月ホール
■料金=
S席(指定席) 8千円
A席(自由席) 6千円
B席(自由席) 4千円
■予約・問い合わせ=TEL.044-935-1505 ダンス・エレマン
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