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平成15年度企画展
「スイスの絵本画家〜フィッシャー、ホフマン展」
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スイスの世界的に知られる絵本画家、ハンス・フィッシャーとフェリクス・ホフマン。
世田谷文学館では来る7月12日〜9月7日、世界中の子どもたちに愛されるこのニ人の絵本の世界を、代表作の貴重な原画や手描き絵本、下絵、スケッチ、ダミーなどの資料約150点で紹介する企画展を開催します。
東京では初の大規模な展覧会となります。
ハンス・フィッシャー(1909−58)は、グリム童話の
『プレーメンのおんがくたい』 を長女へのクリスマス・プレゼントとして描きました。その後ベローの『長ぐつをはいたねこ』、創作絵本
『たんじようび』 『こねこのびっち』『るんぷんぷん』
を制作、日本でもお馴染みです。子どもの絵本の仕事に短い生涯を捧げたフィッシャーの絵本は、躍動感あふれる自在な線と豊かな色彩表現に特色があり、動物たちが今にも絵本から飛び出してきそうです。
フェリクス・ホフマン(1911−75)も、『おおかみと七ひきのこやぎ』
は三女に、『ねむりひめ』 は次女にというように、最初はわが子や孫のために絵本作りを始めました。その後も
『ながいかみのラプンツェル』 『七わのからす』
『うできき4人きようだい』 『つぐみのひげの王さま』
『おやゆびこぞう』 など、グリム童話の傑作絵本を数多く制作しました。ホフマンの絵本は、おさえた渋い色彩、余白の効果など計算しつくされた構成、読者のイメージをふくらませる登場人物の表現などグリム童話の絵本化に見事に成功しています。
本展は、小さな絵本美術館の特別の協力により、二人の主要作品の原画や下絵、メモなど貴重な資料を紹介します。

【写真】
左:「ねむりひめ」
フェリクス・ホフマン絵
瀬田貞二訳
福音館書店刊
右:「ブレーメンのおんがくたい」
ハンス・フィッシャー絵
瀬田貞二訳
福音館書店刊(カラー)
■会期=平成15年7月12日(土)〜9月7日(日)
■休館日=月曜日(7月21日は開館、翌日休館)
■開館時間=10時〜18時(入場は17時30分まで)
■主催・会場=世田谷文学館
【協 力】岩波書店、福音館書店(予定)
【後 援】絵本学会、世田谷区教育委員会(予定)
■会 場=世田谷文学館
(〒157−0062 世田谷区南烏山
1−10−10、京王線芦花公園駅南口徒歩5分)
■観覧料=一般/300円(240)円 高校・大学生/200円(160)円
小学・中学生/100円(80)円
65歳以上/150(120)円
*( )内は20名以上の団体料金、障害者割引あり
■詳細問合せ=世田谷文学館 TEL.03・5374−9111
FAX.03−5374−9120
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