「パパの明日は分からない」ふるさときゃらばん」

 現代の人々の「今」の暮らしを取材したテーマやエピソードをもとに、ミュージカルらしいカラフルで楽しい純日本製ミュージカルに仕上げて公演することで知られる劇団「ふるさときゃらばん」のミュージカル 「パパの明日は分からない」 が、ゴールデンウィーク明けの 5月10日〜16日に首都圏にもどってくる。

 ミュージカル 「パパの明日は分からない」 は昨年5月の初演以来、全国で約100回の公演延ぺ約 7万人が観劇した。同劇団作品の観客は従来、20〜30代の女性客が8割のところ、この作品 「パパの明日は分からない」 は6割が40〜50代の男性という結果が出ている。

 人気を集めているのは、劇団スタッフ約100人が1年以上かけて、企業の管理職や社員、家族ら3千人から現実を取材してきたというだけに細部までリアルなこと。
 また、今回の主人公が結局、最後まで再就職はできないように、安易なハッピーエンドを排してリアリティーを追求しつつも主人公の前向きな姿勢を描き、応援する内容になっているのが共感を呼んでいるという。


 【今後の公演予定】
5/09(金) 東京都新宿区
        日本青年館  19:00 〜  
5/10(土) 神奈川県横須賀市
        横須賀市文化会館 17:30〜  
5/12(月) 千葉県千葉市
        千葉市民会館  00:00 〜  
5/16(金) 東京都八王子市
        いちょうホール  18:30 〜  

※5/18(日)以降は、秋田、宮城、北海道へ。

 【問合せ】
劇団ふるさときゃらばん(〒184-8577 東京都小金井市本町 6-5-3)
 TEL042-381-6721/FAX042-383-8614


 【ストーリー】
 主人公・栗木勉が勤めるのは、中堅どころの冷凍食品会社。業績不振から中高年のリストラを強いられている。
 課長として部下のリストラを断行し、商品開発部長に昇進した栗木だったが今や、自分自身が会社にとってイラナイ人間になっていた。
 退職を余儀なくされた栗木は、最後の置き土産に、若手社員の夢をつぶすまいと彼らのアイディアによる“きじ焼めし”を新商品に採用した。

 女房・敏子は、パラサイトを決めこむ大学浪人中の息子や、反抗期のまっただ中で家出する娘、愛のさめた夫にキレかかっていた。
 これからは自分のために生きると宣言、自立を求め人生もうひと花咲かせたいと羽ばたく。

 帰宅した栗木から退職を告げられた敏子は、「そんな時代よ、だから仕方ないワ。これからは家事一切をお任せするワ、ガンバッテね」と。
 栗木は、再就職の口を探しながら、元課長の手腕で家計をやりくりし、子どもたちの問題にも取り組んでゆくことになる。

 一方会社では、あの“キジ焼メシ”が予想もつかない大ヒット。生産が間に合わず、欠品まで出してしまう一大事となっていた。
 思いにまかせぬ再就職のむずかしさに、栗木は過去のプライドにこだわり自分の姿が見えなくなっていることを思い知らされる。過去と決別して踏み出した世界は、働く喜びを原点に戻って実感させるものだった。

 その姿は家族たちに、新しいパパ、新しい夫を発見させ、会社でたたかう部下や同僚たちにも眼を開かせてゆくこととなる……。










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