「ヴァニティーズ」とは?

 「ヴァニティーズ」は、オフ・ブロードウェイのコメディとして、1976年3月2日に幕を開けてから1785回というロングラン記録を建てたヒット作。
 登場人物は女性が3人。ハイスクール卒業前、カレッジ卒業前、そしてその6年後と、3つの時を定めて3人の交流を描きます。10年にわたって、3人の生き方を見つめ、それがいかに変化したか、あるいはしなかったか、どれほど3人の息が揃い、いつしかばらばらになって行ったか。そんな人間像を見つめる本格派のヒューマン・ドラマです。

vanity:「1.うぬぼれ。虚栄。見栄。自分の外見や素質、才能、業績などに過度の誇りを持つこと。2.空虚。むなしさ。はかなさ。非現実的であること。現実的価値の欠落。3.化粧。化粧鏡。」とあり、原作のジャック・ハイフナーによれぱその全ての意味を包含するタイトルだとか。


 3軒茶屋婦人会とは?

 篠井英介、深沢敦、大谷亮介。この3人の人気・実力を兼ね備えた怪優?が集まって「一緒に芝居をしよう!」と意気投合したのが、そもそもの事の起こり。
 この3人が集まっただけでも、相当「濃い」モノになりそうなのに、よりによって選んでしまった演目が、「ヴァニティーズ」。

 本来、女優3人でやるはずの舞台。しかも演じる年齢は18歳〜28歳の10年間。
 それを、こともあろうに「40面さげた男3人」でやろうというのです。もちろん、篠井、深沢は女性を演じるのは十八番芸。が、しかし、一幕は女子高生の役!
 しかもそこへ「男くささの固まり」大谷亮介も加わるわけですから、相当「なかなか見ることができない」舞台になることは必至。


 3人自身の企画だけに熱の入りようが違う!

 この企画は前述のように、篠井、深沢、大谷ら自身の企画であり、彼ら自身のプロデュースによる舞台です。初演時の「ヴァニティーズ」は、舞台装置は作者のジャック・ハイフナー自身の手作りで、鏡や衣装も、女優さん達が、自前を持ち寄って作り上げたとか。
 その話にあやかって、というワケではありませんが、今回は3人が「手弁当」覚悟での取り組み。衣装もかなり自前の(でも豪華な)ものが飛び出して来そう。
 何より、「1年前くらいからコツコツ勉強会をしよう」という熱の入りよう。その辺にころがっている安易な企画モノとはワケが違います。
 また、それぞれの演技を尊重しあいながらも、平気でお互いに攻撃ができる仲の三人ならではの、丁々発止のハイテンポな台詞の応酬、そして繰り広げられるであろう3人の歌とダンス。
 華やかで濃密な舞台になりそうです。
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