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コレステロール上限値新基準
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「日本動脈硬化学会」では、“コレステロール値が高いだけでそれ以外のリスクがない人”の場合の
「コレステロール基準値上限」 を、現在の 220mg/dl未満から
「240mg/dl未満」 へと緩和した。
コレステロールがどの細胞にも含まれる生体の重要な構成成分であるうえ、長寿者数ではコレステロール値
240〜260mg/dlが最も多いことから、「元気な人」とか
「バイタリティのある人」のコレステロール値はある程度高いというのが、基準値上限緩和の動機となった。
「コレステロール値は低い方がよい」 という考えにつながっているのが脳梗塞や心筋梗塞。
ただそれは動脈内壁に病変あってのことであり、その背景には高コレステロール血症があるので、梗塞を経験した人には明らかにそのことが勧められる。
そこで、男性なら45歳以上、女性なら55歳以上で、高血圧、喫煙、糖尿病、家族歴(家族に動脈硬化等の疾患者の有無)などの危険因子が重なるハイリスクの人たちのガイドラインは、その事情によって目標値が220mg/dl、及び200mg/dlに、また冠動脈疾患(確定診断された心筋梗塞、狭心症)の人は、現行の200mg/dlから180mg/dl(LDL100)未満にと、それぞれ新基準が定められた。
詳細はかかりつけの内科医などへ。
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