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佐藤正隆事務所『スカイライト』
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「リタの教育」のロングランで誕生し、今や絶妙のコンビとなった有川博(写真左)と富本牧子(写真右)により昨年に初演され、高い評価を得ました。多くの方からのアンコールにより、再演となります。
【 解 説 】 自分を見つめる
「スカイライト」は、1995年にロンドンのナショナルシアターにおいて初演されて絶賛を博した、イギリスの臣匠デヴィッド・ヘアの傑作です。1996年のローレンス・オリヴィエ賞を受賞、その後もウェストエンド(ロンドン)やブロードウェイで大ヒットしています。
時代の変革の中で見捨てられるものは? 教育とは?
経済的成功とは? 自己実現とは? 現代の愛の形とは?
驚くほど今の日本にピッタリの問題が、ロマンチックなストーリーの展開と共に鮮やかに浮かびあがり、見る人に深い感動を与えるこの作品。デヴィッド・ヘアならではのカある名作です。
【 あらすじ 】
舞台は1990年代のロンドンの北の外れ。教師のキラの安アパートに、かつての恋人の息子エドワードが突然訪ねてくる。一年前に母を亡くし、父親のトムがまいっているので助けて欲しいと思い詰めて来たのだった。
エドワードが帰ると、偶然に父親のトムも訪ねてくる。彼は起業に成功した裕福なレストランチェーンの経営者。
トムとキラはかつて不倫の仲だった。しかし、キラは今はトムの元を去り自立している。そんなキラをトムはもう一度自分とやり直そうと説得する。
恵まれない子供達の教育に生きがいを見いだしているキラと、果てしない企業拡張を走り続けているトム。
二人の間には、生き方の違いが深い渕となって現れる。惹かれ合いながら再ぴ元に戻ることができない苦悩の男と女。
バブル崩壊の現代イギリスを二つに引き裂く価値観の対立が、このひと組みの男女にも影を落とす。一晩かけて、ニ人の人生を賭けた心を揺るがす会話が続く…。
公演概要⇒
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