竹中直人の会第9回公演 『月光のつつしみ』

 俳優・竹中直人が舞台公演のために主宰している<竹中直人の会>の、第9回公演です。

 今回は1994年12月にザ・スズナリで、明けて1995年1月に本多劇場で上演し好評を博した第5回公演『月光のつつしみ』を再演します。1990年にスタートして以来、12年目にして初めての再演となります。

 竹中が絶対の信頼を寄せてきたパートナー・岩松了とのコンビが落ち着いたパワ−を見せはじめた時期の名作といえるでしょう。この作品をきっかけに岩松了は、シアターコクーン公演や、新国立劇場公演などで、次々と作品発表する人気作家となりました。

 ごく普通の人々のさりげない日常を切り取ったように展開される舞台は、水面下にうねるようなドテマをはらんでいます。ちよっとした会話の亀裂・ねじれ・ずれ・歪みなどから、愚かであったり滑稽であったりする人間の存在をかいま見せでゆく岩松了。
 岩松の戯曲に呼応し、断片的な言葉の連続で構築される登場人物の感情を、リアルな台詞や、仕草、表情であますことなく繊細に表現してゆく竹中直人。
 最高のパートナーシップによって生まれる世界は、回を重ねるごとに充実し、クオリティーの高い舞台として演劇界に定着しています。
 しかも今回は再演作品。より、高度に熱成した舞台をお見せします。

 く竹中直人の会>のもうひとつの魅力である豪華なゲストも健在です。初演に続き、竹中が演じる民男の姉・直子を演じる桃井かおり。民男の年若い妻・若葉に小劇場初挑戦の篠原ともえ。幼い頃に姉弟の近所に住んでいた宮口には、進境著しい北村一弾輝。その婚約者・牧子は、四本目の舞台となる実力派・坂井真紀。そして、例年のごとく役者・岩松丁も登場しています。

 例年以上に目が離せないく竹中直人の会>です。     公演概要⇒


『マイソフトニュース』を他のメディア(雑誌等)にご案内下さる節は、当社までご連絡願います。
Copyright(c)1999-2002 Mysoft co. ltd. All Rights Reserved.