財団法人せたがやトラスト協会
               (写真:世田谷区喜多見5−20所在「喜多見5丁目竹山市民緑地)

 世田谷区では「トラスト運動」が盛んだ。

 元々農村地帯であったのが急速に都市化が進み人口は今や80万人。農家や屋敷林など農村であった頃の面影がまだ多く残されているが、運動はこれを懐かしむ人々約3400人の人々に支えられている。

 昭和7年、世田谷町、駒沢町、松沢村、玉川村の2町2村が統合されて誕生し、今年70周年を迎えた「世田谷区」は、「80万人緑化計画」を策定推進、「区民がそれぞれの形で緑に親しみながら身近な緑を守っていこう」と呼ぴかけている。

 平成元年には、世田谷区の外郭団体としてこの『世田谷のトラスト協会』が設立された。目的は「世田谷が農村であった頃の面影を残す農家や屋敷林などがまだ多く残され、人に安らぎ、まちに潤いを与えてくれます。」と、失われつつあるこの”財産”を次の世代に引き継いでいくこと。東京都で「トラスト協会」のあるのは世田谷区だけだといい、その傾倒ぶりがうかがえる。

 『世田谷のトラスト協会』の活動は幅広い。

 トラスト運動普及ための「トラストウィーク」、自然観察会やバードウォッチングなどのイベントの開催、出版物の発行など。
 国分寺崖線の自然調査、近代建築保全調査、二子玉川周辺の多摩川河川及び野川、仙川、砧公園の野鳥調査、区内のツバメ繁殖分布調査など、環境を調査し、保全方法を研究。
 すぐれた環境を次代に残すための、所有者と保全契約や市民緑地契約を結ぶ環境の保全。
 環境を守るためボランティアリーダーの育成、区内各所で活動している協会ボランティアグループに対する支援活動。
 特別保護区や身近な広場など世田谷区所有地の管理運営業務を受託しトラスト協会のシステムで運営。
 園芸に関する緑化相談所。
 農業的な文化を引き継いでいく「瀬田農業公園」。貴重な自然の残されている私有地を「特別保護区」指定。
 竹林、柿やグミなどの果樹、防風のための常緑樹、昔ながらの屋敷林など、都市林の維持・管理・保全業務。
 トラストオリジナルの書籍やグッズ紹介。イベントリポートんど協会会報の発行。…。
 
 これらトラスト活動にはそれぞれ、ボランティアグループが結成されている。
 「多くの動植物が育んできた自然、世田谷の歴史を伝える歴史的文化遺産は、私たちの生活に豊かさや潤いを与えてくれるかけがえのない宝物です。今、私たちはこの貴重な宝物を次の時代に引き継いでいくための活動を進めています。」とうたっている。

         12月14日トラストバードウォッチング《入門編》⇒  

■問合せ=財団法人せたがやトラスト協会事務局 〒157ー0066 世田谷区成城6-2-1
       電話03-3789-6111 FAX03-3789-6114


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