『最後の一人までが全体である』/「燐光群」

 【公演企画ガイド】 作・演出=坂手洋ニ

 私ども「燐光群」では10月に新作「最後の一人までが全体である」を上演致します。

 「燐光群」は本年、5〜6月にアトリエである梅ケ丘BOXほか、名古屋・大阪でも上演し高評を博した「屋根裏」を、多くの期待に応えこの8月末に東京で追加公演を行うことなりました。
 また、7〜8月に上演した『CVRチャーリー・ビクター・ロミオ』は、演劇界・航空界を越えて広く社会的な話題を集め、たて続けの話題作上演となりました。

 そしてこのたぴ、満を持してお送りする「燐光群」・坂手洋二の書き下ろし新作・演出作品が、『最後の一人までが全体である』です。

 現在と過去を結ぶ。今現在の切実な問題について過去に学ぶ。埋もれた「歴史」と出会う、自己表現を求める若者たちの姿を通して、「社会」と「個人」の関係を見つめ直す……。
 坂手洋二が、十数年に及ぶ構想をまとめあげ、読売演劇大賞三賞(作品・最優秀演出家・最優秀スタッフ)を受賞するなど、1999年に演劇界の話題をさらった『天皇と接吻』に続き、 「歴史」と「現在」を問う、濃密な「社会劇」の書き下ろし新作です。
 『天皇と接吻』を越える演劇的実験・手法、パワー溢れるドラマ展開が期待されます。

 日本社会の現実を真撃に見つめ、社会と個人の相克を見据える豊かな批評性と、演劇表現に求められる要素を満たす劇的魅力を併せもつことを目指します。
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