文化座創立60周年記念 劇団文化座公演115
『青春デンデケデケデケ』

 【ものがたり】

 いまや中年となっている醸原竹良(ちっくん)が故郷である香川県は観音寺に帰ってきた。
 彼が香川県立観音寺第一高等学校に入学した昭和39年、ベンチャーズの「パイプライン」の響き<デンデケデケデケ〜〜>とともに彼と彼の仲間たちの青春は始まったのだ……。
 ロックに完壁に取り憑かれてしまったちっくんは、ギターの名手・白井清一、高校生のくせに檀家の衆にもっともな説教を垂れるお寺の倅・合田富士男、プラスバンド部の大太鼓奏者を夢見る岡下巧(アカシノタコ)を仲間に引き入れ、パンド“ロッキング・ホースメン”を結成した。
 夏休みの懸命のアルパイトで楽器を手に入れ、拙いながらも彼らの練習が始まった。やがて応援してくれる女生徒たちも現れ、運命的な出会い?も経験しながら、彼らは高校3年の文化祭でのコンサートという槍舞台まで、熱く輝かしい青春時代を疾走していく……。
 そこには、恋や友情、出会いと別れといった誰もが経験するような、しかし誰のものとも違うかけがえのない青春があった!

 
伊藤勉 【父+寺内先生+和尚+吉田+生徒会役員】
 「初演以来足かけ十年!
 下北沢の小さな駅前劇場で幕を開いときには、まさかこんなに続くとは思ってもいませんでした。偏に、支え励まし続けて下さった皆様のお陰です。劇団も創立60周年という節目の年に再演出来る言ぴを噛みしめつつ、より磨き上げた『青春デンデケ』 をご覧頂けるよう、〈知〉と〈汗〉を借しまず頑張りますので、変わらぬ御支援をお願い致します。」

津田二朗 【藤原竹艮(ちっくん)】
  「今、『瞽女さ、きてくんない』 に出演してナレーションの鈴木光枝の心に毎回感動してしまう自分がいる。デンデケと瞽女、一見全く違う芝居のようだが、根本を流れる人聞賛歌は同じだ。デンデケも初演から9年、多くの仲間たちが出会い、去っていった。 『あの時……いえ、別に言うことも……』 そう言って後姿で左手をつき上げるラストシーン。
 淡々として、力強く、寂しくも優しい、瞽女の光枝先生の心に近づくベく、再ス夕ートです。」

橘憲一郎 【白井清一】
  「今なぜかデンデケの予備稽古をやっています。いつもと違う稽古場の雰囲気。新たな出演者が加わったこともあります。それに合わせて演出が変わったこともあります。役者、スタッフ全員に、新たなデンデケを生み出そうという熱意がみなぎっているのです。 
 私の役 (白井清一) も以前と全く違った人物になるかも知れません。自分がどこまで変われるか、楽しみです。
 私達の成長した姿を、ぜひ観てやって下さい!」

米山実「谷口静夫】
 「おかげさまで300回を越える上演を重ねることが出来ました。 400ステージを目指して 『デンデケ』 は進化し続けています。現在(いま)の 『青春デンデケデケデケ』 を是非ご覧になって下さい。新たな発見が、笑いが、感動が、そこには必ずあるはずです。」
                                     公演概要⇒

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