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秋田雨雀・土方与志記念青年劇場 第82回公演
「銃口一教師・北森竜太の青春一」
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青年劇場では9月20日(金)から10月3日(木)まで、新宿紀伊國屋ホールをはじめとする都内4会場で、三浦綾子原作・布勢博一脚本・堀口始演出による
『銃ロ−教師・北森奄太の青春−』 を上演する。
昭和12年から敗戦翌年までの北海道を舞台に、【戦争】という時代の波に翻弄されながらも、教育者としてのあるべき姿を模索しつづける育年の生き方をとおして、平和と教育の有り様を鋭く問いかける。
原作となった 『銃ロ』 は、三浦綾子自身の教師としての体験をもとに、「昭和」という時代の中で軍国少女として育ち、子ども達に軍国教育を教え込んだ自分への深い反省と憤りを、主人公の北森竜太に投影し平和への願いを託した三浦文学最後の小説でもある。キリスト者として人問の原罪性を深く見つめ、生涯を愛と平和への祈りに捧げた三浦綾予氏のメッセージが今、どのように舞台化されるのか期待される。
この作品は、NHKドラマで放送され1997年度放送文化基金賞を受賞しているが、その脚本を手がけた布勢博一氏が、今回は舞台化に向けて意欲的に舞台用脚本として書き直した。
布勢氏は 「熱や時代」「たけしくん・ハイ!」「天までとどけ」
などテレビでおなじみの脚本家。青年劇場とは97年の
「ある夏の日」 に続いて2度目の作品となる。
演出を担当する堀口始は、「かげの砦」「十五歳の出発」などで教育問題に深く切り込み、「甦る夏の日」では、スターとして表向きは華やかな女優の道を歩んできた主人公の心の奥にひそむ戦争の傷を浮き彫りにするなど、平和と教育にこだわってきた。
キャスティングも竜太と恋人の芳子に 「愛が聞こえます」
に出演中の船津基・重野恵を配したほか、千賀拓夫・井上昭子・葛西和雄らベテラン・中堅が脇を固め、青年劇場らしいフレッシュで骨太の作品になりそうだ。
■三浦綾子(写真)=原作、布勢博一=脚本、堀口
始=演出

■公演予定=9月20日〜29日紀伊国屋ホール、
14時=9月21・22・23・24・26・28・29日
18時30分=9月21・24・26・28日
19時=9月20・27日
■10月1日19時府中の森芸術劇場
■10月2日19時前進座劇場
■10月3日19時かめありリリオホール
■入場料など詳細問い合せ=TEL.03-3352-7200
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