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文化座創立60周年記念 劇団文化座公演115
『青春デンデケデケデケ』
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私たち文化座はいま創立60周年の節目を迎えており、その記念公演の締め括りとして「育春デンデケデケデケ」を本多劇場にて上演いたします。
「青春デンデケデケデケ」は1993年の下北沢・駅前劇場で文化座のイメージを突き破る若々しいレパートリーとして誕生し、そして1995年の本多劇場での再演の後、全国公演へと旅立ちました。2000年までに、演劇鑑賞会、おやこ劇場、公文協、生協、高校を初めとした芸術鑑賞教室、そして実行委員会等さまざまな主催者の方にお世話になり、幅広い観客のみなさんに観ていただき、300回以上のステージを重ねてきました。
その間、若手と呼ぱれたメンパーも中堅俳優へと成長し、いまや文化座のレパートリーに欠かせない存在となっています。また初演、再演以来のメンパーに加え新しい血も幾度か加わり、絶えず新鮮な気持ちでステージに挑んできました。
今回は'95年以来の東京公演となります。メンパーの成長ぶりを、以前から変っているキャストのキャラクターを、そしてなにより舞台の成熟ぶりをご覧いただきたいと思います。演奏の上達ぶりと新たな振付によるダンスもお楽しみいただけることでしょう。
政冶、社会、経済ともやるせない状況が続いていますが、そんな今だからこそ'60年代の高校生たちの純な思いは色褪(あ)せず、ますます輝きを増しているに違いありません。
文化座の創立60年以降を担うべき世代の活躍にご期待下さい。東京でご覧いただける最後の機会になるかも知れません。是非みなさまにご覧いただきたくご案内申し上げます。
東京都北区田端3−22−12 劇団文化座
【 解 説 】
1960年代の四国の一地方都市を舞台に、高校生たちのロックに賭けた熱い青春が描かれます。
芦原すなお氏の直木賞受賞小説を原作に'93年下北沢・駅前劇場にて初演。大胆な構成・演出によりエネルギッシュな舞台として立ち上がりました。'60年代の数々の音楽に乗せて小気味良く物語は展開し、またベンチャーズを初めとした出演者の生演奏も臨場感に溢れています。
文化座のイメージを覆す斬新な舞台は圧倒的な支持を受け、'95年本多劇場にて再演、その後全国各地300ステージ以上の実績を重ねてきました。この「デンデケ」の上演で成長してきた中堅若手俳優陣は今や文化座のレパートリーになくてはならない存在となっています。
初演からのエネルギーを持続し、さらに深みも増したこの舞台にご期待下さい。長引く不況や悲しい事件の相次ぐ社会状況のなか、生きていくことの素晴らしさを感じてもらえるはずです。
公演概要⇒ | |