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市民公開講演会「がんと遺伝子」「がんと野菜」
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過日“がん”についての公開講演会が開催されました。国立がんセンターが中心となって、がんの正しい情報と知識を幅広く提供するもので、今回で第12回目となります。
今回のテーマは、「がんと遺伝子」「がんと野菜」。パソコンやスライドを使って素
人にも判りやすく説明しておりました。
「がんと遺伝子」
がんは人の体の中の細胞の核の中にある遺伝子(DNA)が傷ついて起こる病気です。がんに関する遺伝子は数百種あり、複数の遺伝子異常が重なって起こるといわれています。
親のがんが子供に遺伝するのかというと、がん細胞の遺伝子は直接遺伝するわけではなく、がんになりやすい体質が遺伝するという事です。
現在、遺伝子診断、遺伝子治療、遺伝子情報に基づく治療、遺伝子予防の研究が進められています。しかし効果がはっきり証明された遺伝子治療はまだなく、実験的治療の段階です。
遺伝子医学に関する情報はインターネットで知る事が出来ます。
『いでんネット』で検索すると臨床遺伝医学情報網につながります。
「がんと野菜」
がん発生の要因は、たばこ30%、食事35%、感染症10%、その他25%。
がんの発生は遺伝的な要因と環境的要因の両方が関係します。
最近、日本人のがんは変化してきて欧米に多いがん(肺ガン・大腸がんなど)が増えてきています。これはがんが生活習慣に深く関係していると言えます。
がんは長い時間をかけて発生するという事が動物実験で立証されており、そこで日常生活を見直し、がんを予防する事が大切と言えます。
国立がんセンター監修による「がん予防12ヶ条」(※下記)を実践する様に心がけましょう。
それに加え検診を受けることも非常に大切です。早期発見、早期治療につながります。
毎日の食生活は塩分、脂肪を減らし、野菜(特に緑黄色野菜)魚、果物を中心にバランス良くとる様にすると良いそうです。
今回の講演の詳しい内容は次回の講演会(12月7日予定)で小冊子として販売される予定です。
がんを防ぐための12カ条
@バランスのとれた栄養をとる−いろどり豊かな食卓にして−
A毎日、変化のある食生活を−ワンパターンではありませんか?−
B食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに−おいしい物も適量に−
Cお酒はほどほどに−健康的に楽しみましょう−
Dたぱこは吸わないように−特に、新しく吸いはじめない−
E食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる−緑黄色野菜をたっぷりと−
F塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから−胃や食道をいたわって−
G焦げた部分はさける−突然変異を引きおこします−
Hかびの生えたものに注意−食べる前にチェックして−
I日光に当たりすぎない−太陽はいたずら者です−
J適度にスポーツをする−いい汗、流しましょう−
K体を清潔に−さわやかな気分で−
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